「日々是好日 日記」

東京都江戸川区船堀の鍼灸良導絡・カイロプラクティック「今井治療室」ブログです

歩く 距離 が 少ないと、認知症 発症率 が 1.8 倍 に!
 運動 と「 認知 」には 深い 関係 が あります。
 状況 を 認知 するには、「 体 の 向き を 変える 」「 首 の 向き を 変える 」と いっ
た 能動的 な 動作 が 必要
に なります。
 
 つまり 体 を 動かさ なければ 身 の 周り の 状況 を 知る ことは 出来なく なり、認
知 にも 影響 して きて しまう のです。
 寝たきり に なるほど 認知症 が 進んで しまう のは、認知症 に なる 前から「 体 を
動かさ ない 」こと にも 原因 が あります。

 従って 運動 で 体 を 動かして おく ことは、「 認知力 を 落とさ ない ため 」にも
大変 重要 です。
 足 を 使って 動く こと、体 を 動かす 筋肉 を 使える 状態 にして おくことは 認知
症 の 改善 や 予防 に 不可欠 なの です。

 アメリカ の 研究者 ロバート・D・アボット が 行った 有名 な 研究 が あります。
運動 可能 な 71 ~ 93 歳 の 男性 2257 名 を 対象 に、1日 当たり の 歩く 距離 と 5
年後 の 認知症 発症率 を 約 20 年間 追跡 調査 した もの です。

 追跡 期間中、158 名 が 認知症 と なり ました が、歩く 距離 で 比較 した ところ、
1日 平均 0.4 km 未満 で 最も 距離 が 少な かった 人 は、1日 3.2 km 以上 歩く 人
と 比べて、発症率 が 約1.8 倍 高い 
という 結果 が 出ました。

 この 研究 は 運動 と しての  ウォーキング と いう より、普段 の 生活 で 歩く 距
離 を 対象 とした もの ですが、「 歩く 」ことを 増やす だけでも 認知症 に 効果 が
ある ことが 分かり ます。
 この 他 にも、運動 習慣 の ある 人 の 方 が 認知症 には なりにくい といった 研究
論文 は 数 多く 出されて います。


   竹内孝仁 ” ボケの8割は「水・便・メシ・運動」で治る " より  
 

「認知症に便秘は大敵」
 近年、「 気分・感情 」と「 認知 」との 関連 についての 研究 が 盛んに なって
きて います。 そこで 言われて いるのは、気分 の 良し 悪し が「 認知 」に 非常
に 大きな 影響 を 与えている ということ です。

 つまり、「 気分 」と「 認知力 」は 関係 が あるので、気分 を 良くする ことが
「 認知症 」の 症状 を とることに つながり ます。
 
 けれども、「 気分 」と いうのは 捉えどころ が ありません。 気分 が 良い、気
分 が 良くない という 感覚 は あっても、気分 が 良いと、何故 世界 が 明るく 感じ
られる のか、反対 に 気分 が 良くないと、どうして 何事 にも 意欲 を 失って しま
うのか、その メカニズム を 説明 するのは 難しい のが 実際 です。

 とは 言え 気分 が 塞ぎ 込んで いるときは、思考力 も 認知力 も 落ちて 体 の 活動
量 も 低下 します し、反対 に 気分 が 良い ときは 世界 が 明るく 開け、細かい とこ
ろまで 認知 が 働く ように なることは 確か です。 

 ◆ 便通 は 気分 と 強く つながって いる 
 便通 が 良い のは、大腸 の 調子 が 良い 証拠 です。
 腸 が 体内 の 器官 の 中でも 重要 な 役割 を 果たして いること は、みなさん も ご
存じ でしょう。 「 免疫 機能 の 7 割 は 腸 で 作られて いる 」「 腸内 細菌 の 働き
を 高める ことが 重要 である 」など、腸 の 果たす 役割 が 知られる ように なるに
つれ、健康 維持 の 要として 腸 は 注目 を 浴びて います。

 この 腸 で、気分 を 落ち 着かせる 働きを 持つ 脳内 物質「 セロトニン 」が 作られ
て いる ことも、大腸学 で 明らかに されて います。
 排泄 が キチン と 行われて 腸 の 状態 が 良好に なると 認知症 の 症状 が なくなっ
ていく のは、セロトニン の 産生力 が 向上 して  いく ことも 関係 して いると 考え
られます。

 便秘 で お腹が スッキリ しないと 気分 が 上がら ないなど、身体 感覚 も 気分 と
関係 して います。 それどころか、便秘 の ことを 忘れて いたと しても、つまり
便秘 の 自覚 症状 を 感じて いなくても、なんとなく 気分 は 塞ぎ やすく なります。

 実は 介護 の 世界 では 昔 から「 認知症 に 便秘 は 大敵 」が 定説 と なって いま
す。
 認知症 の 人 が 朝 から 手 の つけられ ない程の 興奮 状態 に なったり、暴れ たり
する 場合、便秘 に 起因 して いる ことが 多く 見られ ます。 長らく 続いて いた
便秘 から、ようやく 排便 の 日 を 迎えて、腸 の 蠕動 運動 が 活発 になる。 しか
し スムーズ に いかない ため、それに よって 自律 神経 が 興奮 し、イライラ が 募
ってくる という のが 原因 です。

 基本 ケア で 体調 が 整って いくと 便秘 も 解消 されます。 お通じ が よくなる
ことで、イライラ から 生じる 激しい 認知 症状 は 出なく なります。 また 腸 が
スッキリ するため 気分 が 良くなり、意識 の 覚醒 レベル も 更に 上がって いきま
す。

 認知症 の 人 は 日常 の 活動量 が 低下 している ことで 腸 の 動きも 悪く なって
います。 排泄 機能 が 落ち やすく、便通 が 悪くなる ことで 認知 機能 が より 働
かなく なり、症状 を 悪化 させ やすいと いった サイクル に 陥り やすく なります。
 
 従って 排泄 が キチン と 出来る ように していく ことも 大事 な ケア なの です。


   竹内孝仁 ” ボケの8割は「水・便・メシ・運動」で治る ” より   

 
  

意識 の レベル を 上げる には 水分 しか ない
 認知症 改善 は 水 に 始まり、水 に 終わる と 言っても 過言 では ありません。
 プロローグ でも 触れた ように、人体 の 殆どを 構成 している 要素 が 水分 で
す。
 何故、人体 が そのような 構成 になっている のかは まだ 明らか では ありませ
ん。 しかし おそらくは、生命 の 始まり が 海 の 中 で あり、そこで 誕生 した
小さな 生命 が 進化 を 遂げて、人間 を 含む あらゆる 生き物 と なって いった こ
とに 関係 している のでしょう。  生命 の 源 は 水 から 生まれて いる のです。

 したがって 水 が 足りなく なれば、生き物 は 生命 の 危機 に 陥ります。 体 の
水分 の 10 %、たった 1 割 が 失われた 時点 で 死 に 至り ます。
  
水分 は、体細胞 の 活性化 と 深く 関わって いる
 水分 は 体内 で 非常 に 重要 な 役割 を 果たして います。 現段階 で 明らか に
なって いることは、水分 が 細胞 の 活性化 と 深く 関係 している ということ です。
 水分 が どのように 体内 で 機能 している かに ついては、全てが 解明 されて い
る わけでは ありません。

 しかし、実は 化学的 には メカニズム が 解明 されて いない ものは、現在 でも た
くさん あります。 例えば、「 麻酔 」。 医療 現場 でも 当たり 前 のように 使用
されて いますが、何故、人間 が 麻酔 で 意識 を 失って しまう かの メカニズム は
分かって いません。

 完全 には 解明 されてない とは いえ、水分 が 体内 の 細胞 で 大きい 働き を して
いるのは 事実 です。
 体内 の 水分 の 6割 は 細胞 の 中に あって、細胞内 の 様々な 働き を 支えて いま
す。  残り 4割 の 水分 は 血液 や 体液 として 体内 を 巡り、細胞 に 酸素 や 栄養素
を 供給 したり、細胞 活動 によって 出てきた 老廃物 などの 回収 を 行ったり して い
ます。
 また 細胞 は タンパク 質 と 水分 で 構成 されて います。 食物 の タンパク 質 が
体内 で 分解 される 際に 必要 なのが 水分 なの です。 

 体内 の 水分量 が 減る という ことは、こうした 機能 が 全て 上手く 働かなく なる
と いうこと です。
 脱水 により、脳細胞 の 活動 が 落ちて 覚醒 レベル が 落ちる、筋肉 細胞 が 働く力
を 失って 身体 活動 の レベル が 落ちる。 認知症 の 人たちに 見られる 不活性 は、
慢性的 に 水分 が 足りて いない から なのです。

夜 に 問題 行動 が 起き やすい のも 水分量 が 減る から
 また 脱水 症状 は、夕方 から 夜 に かけてが ピーク と なります。 朝 の 起きぬけ
は 体 の 活動 も それ程 活発 では ないため、水分 バランス が 急激 に 崩れる こと は
ありません。
 ところが 日中 は 臓器 も 活発 に 働き、体 を 動かして 活動 したり することで 水分
が 使われて いきます。 そこで 充分 な 水分 補給  が出来て いない と、夕方 ぐらい
に バランス が マイナス に 傾いて しまい ます。

 夜間 せん妄 など、夜 に なるほど 興奮 する といった 問題 行動 が 出て くる のは こ
うした 背景 が あるため です。 体内 の 水分量 が 減り 過ぎて「 意識 」が おかしく な
って くるから なのです。


 その 関係性 を 理解 して いると、周り を 困らせる 行動 も「 脱水 を 起こして いるか
ら こうなる のだ 」と いうことが 分かって きます。 実際 に、夜間 せん妄 を 起こして
いる 場合、十分な 水分 補給 をすれば、およそ 1 ~ 2 日 で 症状 がとれて しまう ケース
が 少なく ありません。

 暴れる、徘徊 する といった テンション の 高い 問題 行動 だけで なく、終日 ぼんやり
して 反応 が 殆ど ない、顔つき に しまり が ない、歩き方 が 覚 束ない と いった 低 テン
ション の 症状 も 変わって きます。 高 テンション の 問題 行動 も、テンション の 低い
症状 も、どちらも 根っこ の 原因 は 同じ、水不足 による 意識 障害 である から です。
 
 認知力 を 支えて いる「 意識 」をまず 覚醒 させる。 そこに おいて、水 が 如何に 重
要 か お分かり いただける でしょう。


   竹内孝仁 ” ボケの8割は「水・便・メシ・運動」で治る ” より    
 
 

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