「日々是好日 日記」

東京都江戸川区船堀の鍼灸良導絡・カイロプラクティック「今井治療室」ブログです

 動脈 硬化 の 原因 は 何だ と 思い ます か?

  血圧 が 高い 人 は、動脈 硬化 を 起こし やすい。
    血糖値 が 高い 人 は、動脈 硬化 を 起こし やすい。
    血液中 の 悪玉 コレステロール  が多い 人 は、動脈 硬化 を 起こし やすい。

 どれも 正解 です。 どれも 正しい の です が、「  なぜ 高血圧、高血糖、脂質
代謝 異常( 高コレステロール )だと 動脈 硬化 を 起こし やすい のか ? 」と い
う 理由 の ところ に、「 炎症 」が 存在 して いる ことが 分かって きました。

 最近 では、「 動脈 硬化 とは、血管 の 壁 で 炎症 が ずっと 続いて いる 状態 」
と 考え られる ように なって います。
 くすぶり 型 の 炎症 である「 慢性 炎症 」こそ が、動脈 硬化 の 原因 で あり、
正体 だった の です。

 「 動脈 硬化 」の 原因 は 慢性 炎症 である という 事 を 分かって いただく ため
に、どう やって 起こる のか、順 を 追って 説明 しま しょう。

血管 内皮 細胞 の 傷害 と「 単球( 白血球 )」の 侵入
 最初 の きっかけ は、血管 の 内側 が 傷つく こと です。
 血管 の いちばん 内側「 内膜 」の 表面 には、「 血管 内皮 細胞 」と いう 細胞
が びっしり と シート 状 に 並び、血液 や 血管 の 機能 を コントロール し ながら、
血液 から 必要 な 物だけ を 取り 込ん で います。

 ところ が、この 血管 内皮 細胞 が 傷つく と、「 炎症 を 引き 起こす メディエー
ター( 伝達 物質 )」が 次々と 出され、「 単球 」と いう 白血球( 免疫 細胞 )の
一種 が 血管 内皮 に くっつき、内皮 細胞 の 隙間 から 血管 の 壁 の 内側 に 入り
込んで きます。

 内皮 から 血管壁 の 中へ と 侵入 した「 単球 」は、異物 を 貪り 食う ように し
て 処理 する 細胞「 マクロファージ 」へ と 変化 します。

異物 の 侵入
 一方、「 血管 内皮 細胞 」が 傷つい て バリア 機能 が 弱まる と、血管 壁内 に
異物 が 侵入 し やすく なり ます。 異物 の 代表格 が、血液中 に 余って いる
「 悪玉 コレステロール( LDL コレステロール )」です。 これ が 血管壁 の 内側
に スルリ と 忍び 込む と、「 活性 酸素 」に よって 酸化 され て、「 酸化 LDL コ
レステロール 」と なり ます。

免疫 システム 発動
 L DL コレステロール が「 酸化 LDL コレステロール 」に なる と、私達 の 体 を
守る 免疫 システム は それ を「 異物 」と 判断 して 攻撃 します。
 免疫 細胞 の 主役 の ひとり、白血球 の「 単球 」から 変化 した「 マクロファー
ジ 」は、アメーバ の ような 細胞 で、病原菌 など を 自ら の 体内 に パクパク と
取り 込ん で 殺し、私達 の 体  を守って います。

 「 酸化 LDL コレステロール 」は こうした 異物 と 見な され、マクロファージ
に 処理 され ます。


限界 まで 働いた 免疫 細胞 が 破裂、蓄積
 限界 を 超える まで「 酸化 LDL コレステロール 」を 食べ 尽くす と、マクロファ
ージ は「 泡沫 細胞 」と 呼ば れる 脂肪 の 塊 に 変わり、血管壁 の 内部 に 蓄積 し
て しまい、やがて コブ の ように 隆起 します。
 そう やって、血管壁 の 内側 に「 コブ( プラーク )」が 出来 て いく の です。


  医学博士 池谷敏郎  ” 体内の「炎症」を抑えると、病気にならない ” より


 
  

     「  

 見逃して しまう ような 小さな ボヤ( 慢性 炎症 )でも、長く 続く と、大
火事( 深刻な 病気 )に なる ーーー 。 その 最も 分かり 易く、最も 身近な
例 が、「 歯周病 」です。

 歯周病 は、名前 の とおり、歯 の 周り の 病気。 具体的 には、歯 を 支え
ている 骨( 歯槽骨 )や 歯茎 が、歯周病 菌 に 感染 して「 炎症 」を 起こす 病
です。

 口 の 中 には 常に 数百 種類 もの 細菌 が 存在 して います。 その 中 で 歯
周病 の 原因 になる 歯周病 菌 は、分かって いる だけ でも 100 種類 にも。 
ありふれた 菌 なので、歯周病 菌 に 全く 感染 しない という ことは、殆ど 不
可能 です。

 口 の 中 に 入って きた 歯周病 菌 は、” 空気 を 嫌う 菌 ” なので、空気 が 届
き にくい 空間 を 求めて、「 歯周 ポケット 」と 呼ばれる 歯 と 歯茎 の 間 の
溝 に 潜り 込み ます。 しっかり 歯 磨き を して 歯 の 周り に ついた 汚れ を
取り 除かな ければ、歯周 ポケット に 潜り 込む 歯周病 菌 が どんどん 増え、
細菌 同士 が「 プラーク 」と いう ネバネバ とした 塊 を 作り ながら、奥へ 奥
へ と 進んで いきます。

 その 歯周病 菌と、歯周病 菌 が 出す 毒素 に 反応 して、歯茎 で 炎症( 歯肉
炎 )が 起こる のが、歯周病 の 始まり です。 そこで 気づい て、毎日 の 歯
磨き で しっかり プラーク を 落とし たり、歯科 医院 で 汚れを 取って もらっ
たら いい のです が、その まま に して いる と、炎症 は ジワジワ 広がって い
きます。

 歯 を 支えて いる 歯槽骨 にまで 炎症 が 広がり、歯槽骨 が 溶け 始めて、歯槽
骨 が 半分 ほどに なる と、支え を 失った 歯 が 少し 揺れる よう に。 それでも
なお、その ままに して いる と、更に 歯槽骨 が 失われ、歯茎 も 下がり、歯 が
グラグラ と 揺れる よう に なって、食べ物 が 噛み にくく なったり、歯 並び が
悪く なったり、最終的 には 歯 を 失う ことに なる の です。

 最初 に 歯茎 に 炎症 が 起こって から、歯 が 失われる までには  15 年 ~ 30 年
ほど あると 言われて います。 という ことは、その 間 に 炎症 の 存在 に 気づい
て、原因 を 取り 除け ば、歯 を 失わず に 済む の です。

 特に、歯茎 のみ の 炎症 の 段階 で 気づいて 手 を 打てば、100 % 元 に 戻る こ
と が でき ます。 逆に、歯槽骨 にまで 炎症 が 進んで しまう と、一度 失われた
歯槽骨、下がった 歯茎 は、もう 元 には 戻り ません。

 ところ が、多くの 患者 さん は、歯槽骨 が 半分 ほど 失われ て、歯 が グラグラ
と 揺れる ように なって、ようやく「 おかしい! 」と 気づき、歯科 医院 に 駆け
込む ことに なります。 虫歯 の ような 痛み は なく、大した 自覚 症状 は ない の
で、見逃 されて しまう の です。

 最初 は、歯茎 の 縁 が 赤く なったり、歯 磨き を した 時に ちょっと 出血 したり
する くらい の ” ボヤ ” だった のが、10 年、20 年 と くすぶり 続けて いる うち に、
歯 という 大切な 臓器 を 失う まで の ” 大火事 ”  に なって しまう ------ 。

 歯周病 は 歯 の 周り の 組織 で 起こって いる 炎症 の こと ですが、全身 で 似た よ
うな ことが 起きて いる ことを 想像 すれ ば、怖く なり ません か ?


   医学博士 池谷敏郎 ” 体内の「炎症」を抑えると、病気にならない ” より   






 

髪の毛が急に抜けるようになって気になる
 髪 を セット し、ヘアブラシ を ふと 見ると、髪 の 毛 が 沢山 絡み ついて い
る・・・。 男 女 を 問わ ず、抜け 毛 が 多い と 不安 に なる ものだ。 年 の
せい かと まず 頭 に 浮かぶ だろう が、髪 の 毛 が 抜ける の には 様々 な 原因
が ある。 特に 女性 で 抜け 毛 が 多く なった 場合、よく ある 病気 の ことを
考え なけれ ば ならない。

 実は、貧血 に なると 抜け 毛 が 起こり やすい ことが 分かって いる。 貧血
の 代表 は 鉄 欠乏性 貧血。 女性 の 10 % 程 に 見られる 病気 で、中でも 若い
女性 では 4 人 に 1 人 が 経験 した ことが ある と されて いる。

 よく 知られて いる ように、鉄 欠乏性 貧血 は 鉄分 が 不足 する ことに よって
起こる。 酸素 を 体中 に 運搬 する 成分 で ある ヘモグロビン の 主要 な 材料
が 鉄分。 このため、鉄分 が 不足 する と、ヘモグロビン を 十分 作る こと が
出来 なく なって、全身 の 組織 が 酸素 の 足り ない 状態 に 陥って しまう。 こ
れ が 鉄 欠乏性 貧血 の メカニズム だ。

 貧血 に なる と、体 の あらゆる 部分 が エネルギー 不足 に なり、正常 に 働か
なく なって トラブル が 発生 する。 これに 伴って、髪 の 毛 を 作る 毛母 細胞
の 働き も 悪化。 育毛 が 上手く 出来 なく なって、抜け 毛 や 薄毛 に つながっ
て しまう のだ。
 
   貧血 の 症状 は、他にも 色々 ある。 最近、どうも 息 切れ や 動悸 が する、何
と なく しんどい・・・と いった 代表的 な 症状 も ある 場合 は、気 に なる 抜け
毛 は 貧血 が 原因 で ある 可能性 が 高い。 息 切れ や 動悸 は、長い 距離 を 歩
い たり、階段 を 上ったり した 時、全身 が 酸素 不足 に なって 起こる ことが 多
い。

 鉄 欠乏性 貧血 の 予防、改善 で 重要 なのは 意識 して 鉄分 を 補給 する こと
だ。  多く の 場合、特に 鉄剤 や サプリメント を 使用 しなく ても、普段 の 食生
活 の 改善 に よって 効果 を 上げる ことが できる。

 鉄分 には「 ヘム 鉄 」「 非 ヘム 鉄 」の 2 種類 が あり、ヘム 鉄 は レバー や
アサリ などの 動物性 食品、非 ヘム 鉄 は 小松菜 や 大豆、ヒジキ と いった 植物
性 食品 に 多く 含まれて いる。 体内 での 吸収率 は、ヘム 鉄 の 方 が 高い こと
も 知っておこう。


          青春出版社 ” 危ない前兆 ” より
 

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