「日々是好日 日記」

東京都江戸川区船堀の鍼灸良導絡・カイロプラクティック「今井治療室」ブログです

 ハート 心臓 を意味しています。

 しかし、本当の 心臓 はどこから見ても ハート形 とは言えません。

 何故、心臓 ハート形 というイメージなのでしょうか。

 心臓 には 心室 心房 がありますが、ハート形 が作られた頃には 心室 だけを 心臓 だと
考えていました。 心室 だけを取り出してみると、確かに ハート形 に似ています。

 実際に、十五世紀に描かれたヨーロッパの医学書では、心臓 を単純な ハート形 で表して
います。 その頃には、心房 静脈 の一部だと考えられていたのです。

 古代ローマにおいて 「 医師の君主 」 と呼ばれた ガレノス は、静脈血 は栄養素を全身に
伝える 液体 だと考えていました。 で吸収された栄養素は、肝臓 に運ばれて 静脈血
なり全身に運ばれるため、静脈系 の中心は 心臓 ではなく 肝臓 だという訳です。

 また、右心房 心臓 の一部ではなく、静脈系 の一部とみなし、心室 だけが 心臓 である
と主張していたのです。 この説は、現在のような正確な 血液循環 を、イギリスの解剖学者
ウイリアム・ハーヴィー( 1578~1657 )が発見するまで支持されていました。

 レオナルド・ダ・ビンチ 心臓 の解剖図にも、心室 だけが描かれています。 ダ・ビンチが
描いた全身の 血管系 の図も、肝臓 を中心としたガレノス説の 静脈系 でした。 判断の基準
が変わると、物事の見え方 が百八十度変わるということです。

                            坂井建雄 著 ” 面白くて眠れなくなる人体 ” より  
 

の構造は意外と頼りない
 普段は の重さを感じることはないと思いますが、疲れていたり、が凝っていると、
だるくなることは、多くの人が経験しているでしょう。

 実は、は意外と重く、片方で 体重 の 16分の1 ほどの重さがあります。 体重 60 kg の
人であれば、一本の で凡そ 3.75 kg 、両腕で 7.5 kg 。 おかげで を支えている
は、何時も緊張を強いられています。

 は、体の前側では細い 鎖骨、体の後ろ側では 肩甲骨 という二つの骨でできています。 
ここに がぶら下がっているわけですから、構造的には実に頼りないもので、肩甲骨 に付い
ている 僧帽筋 という大きな 筋肉 などが 骨格 を補強しています。

 「 僧帽 」 というのは、カトリックの修道士が被る頭巾のことで、形が似ていることから名づけら
れました。

 僧帽筋 は、の重さを支えるために、じっとしていても常に緊張して 筋肉 が収縮しています。
筋肉 は収縮するたびに エネルギー を使うので、をぶら下げているだけでも エネルギー を絶
えず消費していることになるのです。

 エネルギー を生み出すには、酸素 が必要です。 酸素 は、血液循環 が良くないと送られてき
ません。 血液循環 を良くするには、を動かすことです。

 ところが、日常生活で を動かすことはあっても、まで動かして 僧帽筋 を働かせるような
動きは殆んどしないため、僧帽筋 血液循環 が悪くなり易いのです。 それに加えて、を用
いて物を持ち上げる時は、物の重さ全てを 僧帽筋 が引っ張り上げているようなものなので、更に
負担がかかります。 ですから、太ってしまうと も重くなり、にも更なる重みが加わることに
なるのです。  

 こうして僧帽筋 の緊張が続いて、血行 も悪くなった状態が 「 肩コリ 」 です。

力士 肩コリ が少ない
 日常的に で物をぎゅっと掴んで引き寄せるという 運動 をしている人は、僧帽筋 がよく発達
しています。 例えば 力士 です。 力士 は、盛り上がっていますよね。 あれが 僧帽筋 で、
脂肪 ではありません。

 僧帽筋 が発達していると、支える力が強くなり、肩コリ にもなりにくくなるのです。 力士
肩コリ が少ないのは、僧帽筋 が鍛えられているからだともいえます。

 したがって、肩コリ を防ぐには、を動かして 血行 を良くしたり、僧帽筋 を鍛えることが効果的。
それには、を揉んでもらうとか、自分で を動かすことです。 これは、多くの人が行っているこ
とですが、ちゃんと理に適った方法なのです。

                           坂井建雄 著 ” 面白くて眠れなくなる人体 ” より
 


 

 今でこそ外国語に堪能な人が増えたことで、翻訳の間違いはチェックできますが、ひと昔前
は間違いに気づく人が少なかったために、翻訳ミス が罷り通ってしまうこともありました。
 その代表的な例が、自然分娩 ではなくお腹を切開して赤ちゃんを取り出す 「 帝王切開 」 と
いう言葉です。

 帝王切開 はラテン語で 「 sectio caesarea開腹分娩 )」 といいます。 「 caesarea 」 は
切る 」 という意味ですが、これが 「 Caesar ( カエサル・帝王) 」 と間違えて翻訳されてしま
いました。 それが現在に至るまで修正されることなく、正式名称 として使用されているのです。

 カエサル(ラテン語でシーザー) と言えば、古代ローマの軍人かつ政治家です。 帝王切開 
という名前は、シーザー 開腹分娩 で生まれたからと説明されていたり、帝王切開 という出
生にちなんで シーザー の名ができたと説明されている事例もあります。 しかし、どちらも誤り
です。

 ドイツ語 では 開腹分娩 を 「 kaiserschnitt 」 といいますが、これは 「 皇帝の切開 」 という意
味です。 どうやら ラテン語 から ドイツ語 に訳される時に誤解が生じてしまったようです。 以
上のことから、帝王切開 シーザー とは全く関係がありません。

                              坂井建雄 著 ” 面白くて眠れなくなる人体 ”  より 

 
 

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