「日々是好日 日記」

東京都江戸川区船堀の鍼灸良導絡・カイロプラクティック「今井治療室」ブログです

 太極拳 転倒予防効果 幸福感、健康感 を高める効果があることを本コラムで紹介して
きた。 多くの 高齢者 が  転倒・骨折をきっかけに 要介護状態 になることが知られている。 
護予防 の要として 転倒 を防ぐ戦略が問われており、中でも 太極拳 は世間の注目を集めてい
る。

 一般社団法人 「 国際メディカルタイチ協会 」 は、高齢者 の転倒予防のため 太極拳 のイン
ストラクターを 介護老人保健施設 派遣して、太極拳 をベースにした運動プログラムを指導して
いる。 その中でも強調されているのが、「 ゆったりとした 呼吸法 だ。

 太極拳 のゆっくりとした動作に合わせた呼吸法で、効率よく 酸素 を取り入れることが出来る。
日常生活に追われ 緊張感 が持続する 現代人 は、呼吸 が浅くなりがちだ。 毎朝、リラックス
して楽しめる 太極拳 には 心肺機能 を高める効果も期待される。

 そんな中、英インペリアル・カレッジ・ロンドンのユアン・ミン・ルオ博士らの研究チームは、太極
のリハビリテーションと同様の 呼吸機能改善効果 があることを明らかにした。

 研究チームは 中国農村部 に住む 慢性閉塞性肺疾患 を有する 120 人を 2 群に分け、第 1
群には病院で行われている従来の 肺リハビリテーションプログラム 週に 3 回、第 2 群には
週 5 回の 太極拳プログラム を 12 週間にわたって指導。 心肺機能 呼吸困難感 などの
症状 を比較・検討した。

 その結果、太極拳 には従来の 肺リハビリテーション と同等の 呼吸機能改善効果 があること
が 分かった。 興味深いことに、太極拳グループ では 6 分間の 歩行距離 が従来の リハビリ
テーションプログラム群 よりも伸びていた。

 高齢者 転倒予防 呼吸機能維持 のためにも、太極拳 を取り入れてみてはどうだろうか。

                                                               (白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長)

                      新聞記事 Dr. 白澤 ” 100 歳 への道 ”  より 転載





認知機能が向上
 臓器 には 組織幹細胞 と呼ばれる 自己複製能力 分化能力 のある 細胞 が存在し、組織の
再生 機能維持 に重要な役割を果たしている。 組織幹細胞 は年をとるとその 複製能
が低下するため、組織の 再生能力 臓器機能 も下がることが知られている。

 にも 神経幹細胞 が存在し 機能維持 に重要な役割を果たす。 アルツハイマー病 など
経細胞 が減少する病気でも、新生 される 神経細胞の数 が勝れば 認知機能 の低下を改善で
きるかもしれない。

 そんな中、米マサチューセッツ工科大のデビッド・サバティーニ博士らの研究チームは 24 時間
断食 腸管 幹細胞 加齢性減少 を抑え、腸管 再生能力 が劇的に 改善 することを
明らかにした。 研究チームは、24 時間 絶食 させたマウスの 腸管 から 幹細胞 を採取し 再生
能力 を調べた。

 その結果、対照群のマウスの 幹細胞 に比べ 組織再生能力 が 2 倍に増えていた。 代謝
調べると、肝細胞 絶食 により 糖質 の代わりに 脂肪酸 エネルギー源 に使っていることが
分かった。 サバティーニ博士は、肝細胞 脂肪酸 代謝 すると 再生能力 を維持するため
の多くの 遺伝子 のスイッチを オン に出来ることを突き止めた。

 最近の アルツハイマー病 の治療法 「 リコード法 」 では、認知機能 改善のために 12~16時
絶食 を勧めている。 

 絶食 により 脳内 に蓄積した アミロイドβ蛋白 自己貪食 されると考えられてきたが、更に今
回の研究から、絶食 神経幹細胞 が活性化することにより 神経細胞 が新生して 認知機能
改善する ーーー というメカニズムが示唆された。
 
 今回は マウス 腸管幹細胞 の実験に過ぎないが、ヒト 脳、筋肉、骨髄 などでも同様の
食効果 が期待できる。 どの程度の 絶食 ヒト 組織再生力 の向上につながるかなど今後
の研究課題だ。

                            (白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長)

                      新聞記事 Dr. 白澤 ” 100 歳 への道 ” より 転載


 

 定期的な ウオーキング 寿命 を延ばす効果があることが知られている。 最近の米ペンシ
ルベニア大などの研究でも、1日に 座っている 時間を 30 分 でも ウオーキング などの 運動
に振り替えると 死亡リスク が5年間で 51 % も減少すると報告されている。

 しかし、ウオーキング といっても散策しながら ゆっくり 歩くことから、ポールを使用した 速歩き
まで様々で、汗ばむ 位の運動量でないと 寿命延長効果 が出ないと主張する研究も多い。

 そんな中、歩行速度 速い 人は ゆっくり 歩く人に比べて 死亡リスク が有意に低いという
研究結果が、豪シドニー大から発表され話題を呼んでいる。

 エマニュエル・スタマタキス博士らの研究チームは、1994 年から 2008 年に実施されたイング
ランドとスコットランドにおける 11 件の 疫学調査 から、追跡可能だった 4 万 9731 人を対象に
歩行速度 死亡率 との関連性を調査した。

 歩行速度ゆっくり、平均的、速い、より速い(時速4K以上) の 4群 に分類した。 その結果
ゆっくり 歩く人に比べて 平均的 な速さで歩く人は 全死亡リスク が 20 % 低く、速く 歩く人 (速い
と より速いを合わせて) では 全死亡リスク が 24 % 低いことが分かった。

 また、疾患別の 死亡率 との関連性を検討したところ、心血管疾患 による 死亡率 歩行速度
の間には関連性を見いだせたが、ガン による 死亡率 歩行速度 の間には関連性を見いだせ
なかった。

 歩行速度 なることによる 運動負荷 に対して、心肺機能 がより機能的に適応して 心血
疾患 による 死亡率 が低下した可能性を示唆。 一方、ガン の予防のためには 歩行速度
はなく、歩行距離 が関連するのではないかとスタマタキス博士は考察する。

 今回の調査から、高齢者 歩行速度 平均 以上の方が良さそうだ。

                          (白澤卓二 ・ お茶の水健康長寿クリニック院長)

                 新聞記事 Dr.白澤 ” 100 歳 への道 ” より 転載       





 

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