「日々是好日 日記」

東京都江戸川区船堀の鍼灸良導絡・カイロプラクティック「今井治療室」ブログです

第68回日本良導絡自律神経学会学術大会 北海道

 

北海道大学に行ってきました。

 

今年のテーマは「発展する良導絡」でした。

12年ぶりの札幌での大会です。

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担当の仕事を免除していただき、じっくり口演や学会会長講演、大会会長講演を

拝聴しました。

限られた短い時間の一般口演発表は、先生方のテーマや症例等が凝縮しているので、

とても興味深く、今回は治療をする上での心構えも含めて大変勉強になりました。
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日帰りでしたが、参加して良かったです。

帰りの道は寒く、雪がちらほらでした。北海道ですね。

 

 

8回良導絡セミナー基礎編 代々木

 

2回の良導絡セミナーの季節になりました。

1030日に代々木の東京医療専門学校にて開催されます。

学生の方たちに加えて、今回はHPから一般の鍼灸師の方からの問い合わせがあり、うれしい限りです。

1日のセミナーですが、実技中心ですので、遊んでいられない講習です。

無題

   室長 今井でした。

 ”「飽きた」は脳疲労の最初のサイン”
 
 長時間のデスクワークやパソコン作業などで脳を使い続けると、こめかみのあたり
が重くなる、頭がボンヤリする、肩が凝るなどの体の部位に何らかの症状が現れる、
と同時に、「飽きた」という感覚を覚えることがあるでしょう。それらはまさに脳が発す
疲労のアラームですが、このうち、「飽きた」という感覚は、脳そのものが疲弊 して
きているという警告として注目する必要があります。

 デスクでパソコンを使い続けるなどの作業を長時間やっていると、脳のある一定の
神経回路に負荷が集中することになります。腕や脚など体の部位で同じ動きを反復
しているとそこが怠く感じてくるように、脳の一つの神経回路を繰り返し使っていると
その部分の神経細胞が「酸化ストレス」により疲弊することがわかっています。

同じ神経細胞ばかり使っていると、その神経細胞は酸化ストレスにさらされ、「もうこ
れ以上この神経細胞を使わないでくれ」という信号を発します。これが、「飽きる」
いう感情となって表れるのです。

 「飽きる」というサインを無視すると、次には「疲れる」「眠くなる」というサインが出て
きます。疲労を警告するにあたり、「疲れる」という感覚の前に「飽きる」というサインが
先に出てくるのも、人の生体に備わった防衛システムと言えるでしょう。

 「飽きる」「疲れる」「眠くなる」脳疲労のサインです。この3大サインを無視して作
業を続けていると、次には「視野が狭くなる」という症状が現われることがわかってい
ます。

目で見て気づく、見つけることが出来る範囲を「周辺注意力視野」と呼びますが、この
周囲注意力視野が狭くなってくるのです。その根本的な理由は、人の脳は視覚 から
90%近くの情報を得ているという点にあります。

視覚からの情報はそれほどに量が多いため、当然、脳に対する負荷は大きくなります。
そこで脳疲労 が溜まり始めると、脳が周辺注意力視野 を狭めて視覚情報の量を意図
的にコントロールし、減らそうとする ホメオスタシス が働き、脳疲労を抑 えようとするの
です。

 ”眼精疲労の原因は自律神経にある”
 
 医学的には、疲れ目眼精疲労 は区別されています。休息をとれば回復する場合が
「疲れ目」で、休息や睡眠をとっても目の痛みやかすみ、充血、眩しさなどに加えて頭
痛、肩凝り、吐き気、めまいなどの症状が残る、一時的に回復しても症状がぶり返して
治療が必要な状態を「眼精疲労」と言います。

目はパソコンを見るときのように近くにもピントが合いますし、遠くの山々にもピントを
合わせることが出来ます。その自由自在のピント合わせを可能にしているのが、目の
レンズに相当する水晶体の両端についた、毛様体筋 という筋肉です。

こうしたピント合わせをコントロールしているのが、自律神経なのです。交感神経 が優
位になると毛様体筋が緩み、レンズが薄くなって遠くに ピントが合います。また、副交
感神経 が優位になると毛様体筋が縮み、レンズが厚くなって近くに ピントが合います。

自律神経と目のピント合わせの基本的関係は、ヒトが野生の環境に暮らしているとき
に確立した仕組みと考えられています。いち早く外敵や獲物を発見するために緊張時
交感神経が優位になって遠くに焦点を合わせ、それ以外の、遠くを監視する必要が
ない時は副交感神経が優位になって休息し、食べ物や仲間など近くにピントを合わせ
ていたと推測されます。

 故に、目の解剖学的構造も交感神経優位では遠くに焦点が合うように設計されてい
るわけです。

 しかしながら、眼精疲労に悩んでいる ビジネスパーソンは、野生の環境で暮らしてい
る時とは正反対の状況に身を置いています。仕事をしている時は緊張感で交感神経
優位になっています。交感神経は遠くに焦点を合わせようとしますが、デスクワークで
は近くに焦点を合わせる必要があります。

近くにピント合わせる時は本来、副交感神経が優位になるはずのため、自律神経の作
用に矛盾 が生じます。
そんな状態が長く続くと自律神経の中枢が疲弊し、それが眼精疲労 として表出します。

 眼精疲労とは「自律神経を混乱させて、疲弊させるような真似はやめなさい」 という 
自律神経の中枢からのアラームにほかなりません。
デスクワーク中は頻繁に席を立って休憩をとり、遠くの景色を眺めるなどして、出来るだ
交感神経と副交感神経のバランス をとる必要があります。

 ”スポーツや楽器演奏での反復練習が「飽きない」理由”

  ゴルフやテニスのスイングのように、スポーツでは同じことを反復するトレーニングを
行いますが、飽きるということは少ないでしょう。それは、反復練習が求められるスポー
ツの動きには、刺激やストレス、加齢 による疲れが生じにくい小脳 が関わっているか
らです。
 
 ゴルフやテニスのスイングような動きをマスターすることを、脳科学では「手続き記憶」
と呼んでいます。脳に収められている記憶には「エピソード記憶」「意味記憶」、そして
「手続き記憶」という3種類があります。

 「エピソード記憶」 とは、個人が体験したイベント(出来事)の記憶です。「テレビで錦織
選手の活躍をみて感動した息子がテニスを始めた」という感情や時間などを含む個人的
な記憶です。

「意味記憶」 とは、「テニスは、コート内でボールを打ち合うスポーツ」といった、ものごとの
常識的な意味を表す一般的な知識・情報 についての記憶を言います。

「手続き記憶」 とは、テニスのサーブ、自転車の乗り方、パソコンのタッチタイピング、楽器
の演奏のように、同じ体験を反復してマスターする動作のことを言い、「体で覚える記憶」
とも表現します。

「エピソード記憶」と「意味記憶」は大脳 が、「手続き記憶」は小脳 が大きな役割を果たして
います。大脳にインプットされている「エピソード記憶」は加齢 によって薄らいでいきます。
また、認知症 になると「意味記憶」 も障害されるケースがあります。しかし、小脳の機能
加齢によっても失われにくいという特徴があります。

 反復練習を通して、一度自転車に乗れるようになったり、スキーを覚えたら、何年経って
も乗ったり、滑ったり出来るでしょう。このように、一度小脳 にインプットされた「手続き記憶」
は長期間にわたって消えることはなく、無意識に毎回同じ動きが出来るようになります。

 このように、「手続き記憶」は疲れにくい小脳 にインプットされているので、脳疲労に繋がら
ないと言えるのです。
                                                 次回に続く

                                ”すべての疲労は脳が原因” より抜粋
                                                   
                                              

 






 

「疲労」「疲労感」は別の現象

 ウサギ跳びなど筋肉を傷めつける激しい運動をした時は、筋肉が
ダメージを受けて筋細胞から逸脱した酵素、CSK(クレアチンホスキナーゼ)
やLDH(乳酸脱水素酵素)が増加します。

しかし、ゴルフや水泳では、疲労感は自覚するが、これらの酵素の上
昇は顕著ではありません。
つまり運動時の疲労と筋肉のダメージは必ずしも相関するわけではな
いのです。

 運動時や仕事中に最も疲れるのはどこか?
その答えは、実は「脳」そのものだったのです。

 神経細胞の塊である脳は大きく分けて、「大脳」「小脳」「脳幹」という
3つのブロックから構成されています。

 高次機能を司る大脳 は、仕事中、膨大な情報処理を行います。その
点で最も消耗の激しい部位であり、神経細胞がさび易い場所でもあり
ますが、ただ、大脳はそれぞれ役割分担があり、機能が局在化されて
いて、疲弊すると周囲の神経細胞が代わりに働いてくれるので、疲労
は分散されるのです。

 その点で、疲労を最も起こし易いのは、実は脳幹間脳という所に
ある、自律神経の中枢の「視床下部」と、左右大脳半球間の信号を伝
達する「前帯状回」と呼ばれる部位なのです。

 自律神経は、呼吸、消化吸収、血液循環、心拍数といった生体機能
を調整している神経で、人の臓器、皮膚、血管、汗腺などほとんど全て
の器官が関与を受けています。

 交感神経は体を活動的にする働きがあり、心拍数や血圧、体温を上
げ、血流を促し、消化吸収にブレーキをかけます。一方、副交感神経
体を休息させる働きがあり、心拍数や血圧、体温を下げ、血流をセーブ
して、消化吸収を促進します。

 このように交感神経と副交感神経がコンビを組むことによって、心拍数、
血圧、体温、呼吸といった生存に関わる機能を一定範囲内に保ち、体内
環境を安定的に維持するホメオスタシス(恒常性)が可能になっているの
です。

 運動や仕事などを長時間続けていると、生体機能を調整している自律
神経に疲労が蓄積するためホメオスタシスが働き、あたかも体が疲労し
たかのようなシグナルを出して作業をやめさせようとします。
それが、肉体的な疲労感として自覚されるのです。

 人は実際に疲労を起こしていても、それを感じるのは脳であるため、脳
の複雑な働きによって疲労感を覚えないことがあります。物理的疲労
程度と、主観的疲労感は一致しないことが多々あるのです。

  疲労を起こすのは、主に脳内にある自律神経の中枢であることは前述
↓したとおりです。そして、「疲労した」という情報を収集して「疲労感」として
自覚させるのは大脳の前頭葉にある「眼窩前頭野」という部位であること
がわかっています。

つまり、疲労が起こるのは主に自律神経の中枢(視床下部と前帯状回)、
その疲労を自覚するのは眼窩前頭野というわけで、それぞれ部位が異な
るのです。

 「過労死するのは人間だけ」という事実をご存じでしょうか?
問題になるのは、疲労感 生体アラームとして効かなくなり、疲れが積み
重なっているのにもかかわらずそれを感じなくなることです。

では、なぜ人は疲労感という生体アラームが効かなくなるのでしょうか。
それは、他の動物には観られないほどに発達した前頭葉が原因なのです。
前頭葉は、「意欲や達成感の中枢」と呼ばれ、人間の進化にも大きく貢献
してきました。

ただ、あまりにもその前頭葉が大きくなったために、眼窩前頭野で発した
疲労感というアラームを意欲や達成感で簡単に隠してしまうことがあるの
です。この現象を「疲労感のマスキング」と呼びます。

一方、前頭葉が小さい他の動物、例えばライオンは獲物を追いかける時、
どんなに空腹であっても疲労感を眼窩前頭野で自覚したらアラームに従っ
て追いかけるのをやめます。

前頭葉が発達していないヒト以外の動物では、意欲や達成感より疲労感
というアラームを優先して行動するのです。それ故、ヒト以外の動物では
過労死することはないというわけです。

また、「ランナーズ・ハイ」という現象も同じです。長い距離を走るトレーニ
ングや競技を続けているとき、あるポイントを超えるとそれまでの辛さが
消え、高揚感に変わる現象を言います。

その時に脳内では、エンドルフィンカンナビノイドといった物質が分泌
されます。これらの物質は、疲労感や痛みを消すために防御的に分泌さ
れ、その結果、多幸感や快感に似た感覚が引き起こされるのです。これ
疲労感のマスキング作用です。

疲労感がマスキングされたまま激しい運動を続けていると、脳にも、心臓
などの体の部位にも、疲労が蓄積します。エンドルフィンやカンナビノイド
は、脳内麻薬と言われるように、疲労感をマスクしますが、決して疲労を
軽減するものではありません。
その点でも、「ランナーズ・ハイ」の状態はたいへん危険といえます。

 疲労感のマスキングが脳疲労を蓄積させ、過労による重篤病気
の被害を増加させています。 
昇進や評価を得て達成感や充実感を覚えたとき、「実のところ、ここしばら
くは脳や体を酷使していなかったか、本当は疲れていないか。何らかの疲
れのサインは出ていないか」を自ら慎重に判断する必要があります。
                                                                                           次回に続く
                      
                     ”すべての疲労は脳が原因” より抜粋


                   


              













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