「日々是好日 日記」

東京都江戸川区船堀の鍼灸良導絡・カイロプラクティック「今井治療室」ブログです

カテキンに新たな健康効果
 緑茶 に 含まれる カテキン という ポリフェノール は お茶 の 渋み の 成分 として
知られている。 「 抗酸化 」「 コレステロール 低減 」「 抗ウイルス 」「 抗がん 」
「 血糖 の 上昇 を 抑える 」「 抗肥満 」などの 作用 による 健康 効果 に加え、最近
では 認知症 をもたらす アルツハイマー病 の 予防 効果 も 報告 されている。

抗 ウイルス 作用 が あるので、世界的 な 流行 となっている 新型 コロナ ウイルス に
対する 感染 予防 効果 も 期待 されるかもしれない。

 興味 深い のは、信州 大学 農学部 の 分子 生命 工学 研究室 の 下里 剛士 教授 らの
研究 チーム が 新たに 報告した「 緑茶 は 食物 アレルギー を 抑制する 」という 健康
効果 だ。

 研究 チーム は 腸内 細菌 の 中で カテキン を 分解 できる フラボニフラクター・プ
ラウティ菌( FP 菌 )という 腸内 細菌 に 注目。 卵 に 対する 食物 アレルギー の
ある人 は 少なくないが、研究 チーム は 卵白 を 構成 する 主要 たんぱく・オボアル
ブミン( OVA ) を マウス に 感作 させた 食物 アレルギー マウス を使い、FP 菌 の
抗 アレルギー 効果 を 調べた。

その 結果、FP 菌 を 投与 された マウス は 卵 に対する アレルギー 症状 を 示さなか
ったが、投与 されなかった マウス は アレルギー 症状 を 示した。 マウス の 血清
を 調べると、FP 菌 を 投与 された マウス の 血中 で 卵 に対する 特異的 IgE 抗体
が 有意 に 減少 していることが 分かった。

 また FP 菌 を 投与 された マウス の 腸内 細菌叢 を 解析 すると、免疫 機能 を 調
節 するのに 重要 な 役割 を 果たしている 腸間膜 リンパ 節 で FP 菌 が 有意 に 増加
し、免疫 細胞 の Th 2 が 抑制 されていることが 分かった。

Th 2 細胞 は アレルギー 反応 を 起こす 好酸球 や 好塩基球 などの 炎症 細胞 を 制御
していて、これが 抑制 されると アレルギー 性 鼻炎( 花粉症など )、アトピー 性
皮膚炎 や 気管支 ぜん息 の 発症 予防 につながると 考えられている。

研究 チーム は 定期的 に 緑茶 を飲んで 腸内 で FP 菌 を 増やせれば、これらの 現代
病 を 予防 できるのでは、と 考察 する。

 私 も 数年前 から 緑茶 を 日常的 に 飲む ようになり、ここ 数年 は 花粉症 の 時期
に 抗 アレルギー 薬 を 飲まずに 過ごせる ようになった。 カテキン は リンゴ、ブ
ラックベリー、ソラマメ、サクランボ、ブドウ、ナシ、木イチゴ などにも 含まれて
いる。  こうした 果物 などなら 季節 を 感じながら アレルギー を 予防 できる 食事
術 と なるかもしれない。
                  (白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長)

                                     新聞コラム Dr.白澤 ” 100 歳への道 ”  より




 

糖質オフダイエットで配慮必要
 糖質制限 により 確実 に 体重 が 減るが、大好きな お菓子 や ケーキ、プリン
などを 我慢 しなければならない。 甘い物 の 制限 は 急に やり過ぎる と スト
レス が 溜り、挫折 することにより リバンド してしまう。

そこで 消費者 に 注目 されているのが、人工甘味料 の スクラロース や アスパ
ルテーム などだ。 「糖質オフ」「糖質ゼロ」「ロカボ」といった うたい 文句
で 知られる 低糖質食品、糖質制限食品 に 使われている。 調査会社、富士経済
の 2016 年 の 調べでは、低糖質食品、糖質制限食品 の 市場規模 は 3431 億円 に
達する など 急成長 している。

 そんな中、人工甘味料 の スクラロース について、それ 自体 は 脳 を かく乱
しないが、炭水化物 と 一緒に 摂取 すると 甘み に対する 脳 の 反応 を 特異的に
かく乱 することが 分かった。 米国 エール大学 医学部 の ダナ・スモール 博士
らの チーム の 研究 で 明らか になった。

 研究チーム は 糖質制限食品 を 摂取 する 習慣 のない 20 ~ 45 歳 の 健康 な 成
人 男女 45 人を 三つの 群 に 分け、試験期間 2 週間 の 間 に  ① スクラロース 入
り 飲料  ② 砂糖 120 ㌔㌍ が 含まれた 飲料  ③ スクラロース と マルトデキストリ
ン 120 ㌔㌍ が 含まれた 飲料 ーーー をそれぞれ 7 回 飲んで もらい、その 前後で
機能性 MRI (磁気共鳴画像化装置)で 被験者 の 甘み、塩味、酸味、うまみ に 対
する 脳 の 反応 と 糖代謝(インスリンの効きやすさ)の 変化 を 比較検討。 
マルトデキストリン は 甘み が 少ない 炭水化物 として 使用した。

 その結果、① 群と ② 群では 糖代謝 や 脳 の 反応 に 変化 を 見いだせなかった
が、驚くべき ことに  ③ 群では、糖代謝 の 低下 とともに インスリン の 効き が
悪く なり、甘み に 対する 脳 の 反応 が 鈍く なっていることが 分かった。

研究 チームは  ③ 群 で インスリン 感受性 が 低下 すると 中脳 の 腹側被蓋野、島
皮質、被殻、前帯状皮質 の 4カ所 の 脳 の 領域 で 甘み に 対する 反応 が 低下す
ることを 突き止めた。

 今回、実験 に 使用 した 量の スクラロース と 炭水化物 の 組み合わせは、日常
的に 一般消費者 が 経験 している 量 であり、減量目的 で選んだ 低糖質食品 や 糖
質制限食品が、逆に 糖代謝異常 を 起こしている ーーー スモール博士 は そのよう
に 警鐘 を 鳴らしている。

 糖質オフ ダイエット を する時には 精製 糖質 や人工甘味料 を 避け、麹 などの
自然 の 甘味料 を 選択したい。

                                                  (白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長)

           新聞コラム  Dr.白澤 ” 100 歳への道 ” より       



 

 砂糖 は ブドウ糖 と 果糖 から 構成 される ショ糖 と呼ばれる 糖質 で、サトウキビ や
テンサイ を 原料 に 精製 される 代表的 な 甘味料 だ。 2014年 の 日本人 の 国民
1人 当たりの 砂糖 の 消費量 は1日45gで、英国 の 93g、米国 の 89g と 比べ
約半分 である。

 食品 に 含まれる 砂糖 の 量 は コーヒー飲料(小)に 18g、サイダー缶 に 36g、
どら焼き100g 当たり 38g、練りようかん100g 当たり 56g、ブレーン チョ
コレート100g 当たり 62g と 報告されている。 料理 では 酢豚 1人前 で 5g、
カツ 丼 1人前 に 7g で 意外 と 少ない。

 最近 の 米国 からの 報告 によれば、現代人 が 摂取 する 糖質 の 約 90% は シリア
ル、焼き 菓子、袋入り の スナック、アイスクリーム などの「 超加工食品 」に 含まれ
添加 糖 だという。

 一方で、砂糖 の 過剰 摂取 は 2型 糖尿病、肥満、虫歯 の 原因 になるとして、世界
保健 機関(WHO)は 03年 に 砂糖 の 消費量 を 総 カロリーの 10% 未満、15年
には 更に 総 カロリーの 5% 未満 にするよう 推奨 している。 また 英国 は 18年、
甘い飲料 や アイスクリーム など 砂糖 含有量 の 多い 食品 に 砂糖税 を 導入 している。

 ” 砂糖漬け ” の 現代人 に 警鐘 を 鳴らすのが、砂糖 が 脳 の 報酬系 に 作用 して 僅か
数週間 の 摂取 で 依存 薬物 と 同様に「 食物 依存 」が 生じる、とした デンマーク・オ
ーフス大学 核医学 の アン・ランダウ 博士 らの 研究 報告 である。

 研究チーム は 豚 7頭 に 12日間 連続 で 濃度 が 25%の 砂糖水 2㍑ を 1時間、
自由 に 摂取 させ、砂糖水 の 摂取 前後 で PET( 陽電子 放射 断層 撮影 ) スキャン を
行い、脳内 の μ - オピオイド 受容体 と ドーパミン 受容体 の 発現 動態 を 解析 した。 
オピオイド や ドーパミン は 幸福感 をもたらす 脳 の 化学 物質。

 その 結果、脳 の 線条体、側坐核、視床、扁桃核、帯状回、前頭 前野 で μ - オピオイ
ド 受容体 と ドーパミン 受容体 が 有意 に 減少 していることが 分かった。

 ランダウ 博士 は たった 1回 の 砂糖水 摂取 で 脳内 の オピオイ ド受容体 と ドーパ
ミン 受容体 が 変化 して 更に 多く の 報酬 を 求める ようになると 考察 する。 つま
りは 幸福感 を維持 するには より多く の 砂糖 が 必要 になり、そこで 依存 が 発生 す
るという わけ だ。
 
  どうやら 食事 に 甘味料 として 使う 程度 に 留めた方 が よさそうだ。
                                                    
                   (白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長)

           新聞コラム Dr. 白澤 ” 100 歳への道 ” より

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