「日々是好日 日記」

東京都江戸川区船堀の鍼灸良導絡・カイロプラクティック「今井治療室」ブログです

「早め、こまめ、少なめ」
 肝臓 での 解毒 はフェーズ1、フェーズ2の2段階でしたが、その先にフェーズ3とも言える段階
があります。 それが 排泄 です。


 便秘 をしていると 腸内 に「抱合体」で安定化された 有害物 が長く留まります。 すると 悪玉菌
によって「抱合体」が 分解 されてしまい、有害物 大腸 粘膜 から吸収されて 逆流 する恐れ
があります。 せっかく 肝臓 で苦労して 解毒 したものが逆戻りするのです。

 フェーズ3を円滑に進めるには、プロバイオティクス プレバイオティクス 腸内環境 を整え
ることが大切です。 腸内環境 が良くなると 便秘 が解消しますし、「抱合体」の 結合 を外そうと
する 悪玉菌 の活動も抑えられます。 尿中排出 も大切です。 腎臓 の負担を少なくして 有害物
の除去を進めるには、適切な 水分摂取 も欠かせません。 機能性医学 から見ると も立派な
栄養素 なのです。

 ヒト は1日あたり、尿 から1500mℓ 、皮膚 から 600mℓ 、呼気 から 300mℓ 、排便 から 100mℓ 、
合計 2500mℓ  の 水分 を失っています。 一方、エネルギー 体内 で作るときに1日 300mℓ ほ
どの 水分 代謝水 として 体内 で産生されています。 差し引きの 水分必要量 は 2200mℓ です
が、このうち 1000mℓ は 食べ物 から摂取していますから、腎臓 での 尿 排泄 を促進するには
1日 1200mℓ を目安に 水分 を摂取するのがお勧め。 それ以上摂っても 腎臓 機能 が正常な
健康 を害することはありません。

 水分 ミネラルウォーター から摂るのが基本です。 スポーツドリンク には 糖質 人工甘味
が多く含まれているので 体内環境 に悪い影響を与えます。 コーヒー お茶 糖質 カロ
リー
もゼロですが、利尿作用 がある カフェイン が含まれており、飲んだ量以上に 排尿 して 体内
が一時的に 水分不足 に陥る恐れがあります。

 食べ物 にも 水分 が含まれていますから、ダイエット で食事量を制限するとそれだけ 水分摂取量
が少なくなっています。 長時間の 入浴 運動 発汗 したり、下痢 などで 水分 を失ったりする
ときも、それを補うために多めの 水分補給 が求められます。 入浴 運動 の前後で 体重 を計り、
体重減少分 が補えるまで 水分摂取 をしてください。 寝ている間には 皮膚 呼気 などから 水分
を失い、睡眠中は 排尿 が滞りますから、就寝前と起床後にはそれぞれコップ1杯の 水分 を補う習
慣をつけるようにするとよいでしょう。

 水分摂取 のポイントは 早め、こまめ、少なめ 」。 ヒト が渇いたと感じた時には、すでに軽
脱水 を起こしています。 加齢 と共に の渇きを覚えにくくなりますから、が渇いていなくても
早め 」 水分摂取 をします。 そして ヒト 体液濃度(浸透圧) の急激な変化を避けるため
に、一度に多くの 水分 を摂ることが出来ません。 摂ったとしても直ぐに 排泄 されるので、コップ半分
くらいを こまめ、少なめ 」 に摂るようにします。

 トイレ 尿 の濃さを観察して 濃いな 」 と思ったら、水分摂取 が足りずに 脱水 している証拠。 
血管 の丸みがなくなり、ペシャンコ になるのも 脱水 のサインです。

                             光文社新書 ”慢性病を根本から治す” より 転載
 

肝臓の解毒パワーがダウンする時
 食生活 に偏りがあり、必要な 栄養素 がバランス良く摂れていないと、頼みの 肝臓 解毒パワー
が大幅にダウンします。

  解毒 にとって第一に必要なのは、タンパク質。 酵素 タンパク質 ですから、タンパク質 が足りな
いと フェーズ1で中心的な役割を果たしている 酵素シトクロムP450 がスムーズに作られなくなります。
シトクロムP450 には も必要ですから、の不足でもフェーズ1が滞ります。 ビタミンB群 の不足
もフェーズ1の進行にブレーキをかけてしまいます。

 フェーズ1で 解毒 された有害物は、フェーズ2で アミノ酸 と「 抱合体 」を作って安定化を図りますが、
タンパク質 が足りないと アミノ酸 も欠乏しますから、「 抱合体 」が必要に応じてつくられなくなります。

 フェーズ1が順調に進んだとしても、タンパク質不足 でフェーズ2の過程が スローダウン すると、「
合体 」を作って安定化しない 水酸化 された有害物が増えてきます。 これらの 中間代謝物 を放置す
ると 活性酸素 が生じて 酸化ストレス が増大しますし、炎症 を引き起こす物質が生じ易くなり、慢性疾
の引き金になるのです。

  コーヒー お茶 などに含まれている カフェイン も、フェーズ1とフェーズ2の切れ目のない引き継ぎ
を狂わせる恐れがあります。 カフェイン にはフェーズ1だけを促進する働きがあるのです。 フェーズ1
だけが速く回るとそれにフェーズ2が追い付かなくなり、結果的に 中間代謝物 が溜まって 酸化ストレス
炎症 の害を受け易くなります。

 カフェイン でフェーズ1が速く回り過ぎると、医薬品の 有効成分 が設計よりも速く 代謝 されてしまい、
効きにくくなります。  こういうタイプを「 アーリーメタボライザー 」と呼びます。 アルコール も、カフェイ
と同じ様にフェーズ1の回転数を上げる作用があります。 お酒好きの人 麻酔薬 が効きにくいと
よく言いますが、これは恒常的にお酒を飲んでいると アルコール の作用で「 アーリーメタボライザー
となり、麻酔薬 が所定の効果を発揮する前に分解されて 無力化 するからです。

 カフェイン アルコール への感受性には個人差があります。 しばらく カフェイン アルコール
断ってみて、体調 が良くなったり、何時も飲んでいる がよく効く感覚があったりする場合には、カフェ
イン
アルコール 過剰摂取 がマイナスに作用していることも考えられますから、それ以後は 節制
が求められます。

 女性 妊娠中 更年期 などに 肝斑 という褐色の シミ が出来ることがあります。 その 治療薬
ある「 トランシーノ 」には、フェーズ1の 中間代謝物 から生じる 活性酸素源 である キノン 無害化
トラネキサム酸 と、フェーズ2に関与する グルタチオン が配合されています。 肝斑 中間代謝物
毒性 から生まれるものなので、中間代謝物 を処理してその先のフェーズ2を回してやれば、シミ が薄
くなるのです。 「 トランシーノ 」を使わなくても、タンパク質 鉄、ビタミンB群 といった 肝臓 解毒作
に関わる 栄養素 を摂ると 肝斑 は軽くなってきます。
                                                                                                                                 次回に続く
                                  ”慢性病を根本から治す” より転載
 
 

2つのフェーズ
 肝臓 における 解毒システム は2つの フェーズ( 局面 ) に分けられます。 血液 に含まれる
溶性 有害物 血管 肝臓 へ運び込まれます。 フェーズ 1 では、脂溶性 の有害物を
溶け易い性質に変える 水酸化 を行います。 この時必要になるのが、シトクロムP450 という 解毒
酵素 です。 シトクロムP450 は全部で 50 種類ほどあり、そのうちの凡そ 15 種類が 肝臓 での
に積極的に関与しています。


 続く フェーズ 2 では、水酸化 に溶け易い 水溶性 になった有害物を、アミノ酸 などと結合さ
せて「 抱合体 」という安定した 化合物 に加工します。 低レベル 放射能廃棄物 ガラス繊維
などで固めて 安定化 させるイメージです。 無毒化 された 水溶性 の「 抱合体 」は、尿 便 に混
じって体外へと排泄されます。 この 抱合 という処理は 肝臓 を構成している 肝細胞 細胞質
行われています。

 細胞質 とは、細胞核 ミトコンドリア などの 細胞内小器官 を除いた部分。 抱合 に用いられる
酵素 によって、グルクロン酸抱合、グルタチオン酸抱合、硫酸抱合、N - アセチル抱合 などのバリ
エーションがあります。 このうち グルクロン酸抱合 だけは 細胞質 ではなく、肝細胞 小胞体
いう 細胞小器官 で行われています。

 水銀 などの 有害重金属 フェーズ 1 では 無毒化 されないのですが、フェーズ 2 安定化
排泄 することが可能になります。 水銀 などの 有害重金属 は、硫黄 を含む システイン のよう
アミノ酸 と結合し易い性質があり、「 抱合体 」を作って 体外 へ排出されます。
                                                      次回に続く
                    光文社新書 ”慢性病を根本から治す” より転載
                                       

 
 

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