「日々是好日 日記」

東京都江戸川区船堀の鍼灸良導絡・カイロプラクティック「今井治療室」ブログです

ビタミン などの 微量栄養素 が必須
 ミトコンドリア TCA 回路電子伝達系 を回すには、糖質、脂質、タンパク質
といった  3大栄養素、そして  酸素 が 不可欠 ですが、それだけでは 不十分。 食事
が偏り、ビタミン などの 微量栄養素 が足りなくなると TCA 回路 電子伝達系 が ス
ムーズ に回らないのです。 

 なかでも重要なのは ビタミンB群 です。 ビタミンB1糖質グルコース)や
タンパク質アミノ酸)を アセチルCoA に変えており、B6パントテン酸)は
脂肪)から アセチルCoA を作り、それぞれ TCA回路 へ送るときに働いてい
ます。

 B2 B3ナイアシン)は、TCA回路電子伝達系 の橋渡しをする NADHFA
DH の 補酵素 や 原料 となっています。 ビタミンB群 は水に溶ける 水溶性 であり、
摂り溜め が出来ないため、日々の食事から 摂り続けて ください。

 ミトコンドリア でのエネルギー産生で ビタミンB群 と並んで大切なのが、α リポ酸
コエンザイムQ10 という 2つの 微量栄養素 です。 α リポ酸 は、細胞内への グルコース
の取り込みを促し、アセチルCoA を生成する際の 補酵素 になっています。 コエンザ
イムQ10電子伝達系電子 を運んでいます。 α リポ酸 コエンザイムQ10生体
内で 合成 できますが、20 代をピークとして 合成量 が減りますから、ミトコンドリア
機能を保つためにも 食事 サプリメント からの摂取が必要になってきます。 

 この他、電子伝達系 と関わりがあります。 電子伝達系 酸化還元機能 を担い、
電子 の 運搬 に関わっている シトクロム という タンパク質 があります。 この タンパク
と一緒になった ヘム鉄 の一種ですから、が不足すると シトクロム が足りなく
なり、電子伝達系 が滑らかに回らなくなる恐れがあるのです。

 日本人 は 糖質 脂質 といった 栄養素 から 85% 近くのカロリーを摂っています。 ハ
ンバーガー店の ランチセット や 牛丼、うどん や 蕎麦 といった ファストフード は手軽な
半面、糖質 脂質 は摂れても ビタミンB群、α リポ酸、コエンザイムQ10 、鉄 といった
栄養素 は 不足気味 です。  大量の 糖質脂質 を摂るとこれらの 栄養素 の 供給
を満たせなくなり、お腹いっぱい食べているのに エネルギー不足 で疲れが抜けなくなっ
たり、エネルギー として消費されない 糖質脂質 が増えて 太りやすく なったりする困っ
た状況を招いてしまいます。

                                            斎藤糧三 著 ” 慢性病を根本から治す ” より
                    「機能性医学」の考え方




ATP 再生の4段階
 ミトコンドリア は普通の 細胞 一つ当たり凡そ 2500個存在しており、エネルギー
をより多く必要とする 心臓 肝臓 の細胞ではその 10~20 倍 の ミトコンドリア が存
在しています。

 ATP が再生される プロセス は大きく 4つの段階 に整理されます。
 
 第1段階 では、食べ物 に含まれている 糖質、脂質、タンパク質 の 3大栄養素 が 消
化吸収 によって 巨大な 分子 から 簡単な 構成分子 に分解されます。

 第2段階 では、3大栄養素 の 構成分子 が ミトコンドリア内 に入って アセチルCoA
に転換されます。

 第3段階 では、第2段階 で蓄積した アセチルCoA を出発点として TCA回路 を駆動し
て大量の ATP を産生させます。
 TCA 回路 で燃焼が起こって 二酸化炭素 を産生するときに 電子 が生じます。 その
電子ビタミン の一種である NAD FAD が受け取り、それぞれ NADH FADH
変わります。 NADH FADH 、そして 呼吸 で取り入れた 酸素 が反応すると更に大
量の 電子 が発生します。

 最後の 第4段階 は 「電子伝達系」 と呼ばれます。 ミトコンドリア は 内膜 と 外膜
という二重の膜 で覆われていますが、この 膜 の間に 膜間腔 という 空間 があります。 
大量に発生した 電子 はこの 膜間腔 に蓄積するため、腹間腔 と 内膜 の間に 電気的 な
勾配が生まれます。 プラス の 電荷 を持つ 電子 を貯めた 腹間腔 プラス側 に傾く
のです。

 生体 は 電気的 に安定するために、電子 を 内膜 へ戻して 電気的 な勾配を フラット に
しようとします。 この時 水力発電 で高い所から 水 を流してタービンを回すように、電
気化学的 な エネルギー が生じて ADP から ATP が 合成 されます。 合成 された ATP
専用の 輸送体 によって速やかに ミトコンドリア の外へ運び出されて、遺伝子 の読み出し
タンパク質 の 合成 といった 細胞 の活動に利用されています。

 酸素 を使わず 細胞質 で行われる 解糖系 では、1 分子の グルコース  から 2分子の ATP
しか生まれませんが、ミトコンドリア内 酸素 を使う TCA回路と電子伝達系 では、1 分
子の グルコース から 38 分子の ATP が 合成 されます。 即ち、ミトコンドリア は極めて
効率的な エンジン なのです。

              斎藤糧三 著 ” 慢性病を根本から治す ” より
                                                                    「機能性医学」の考え方


 

ヒト エネルギー の正体
 どんなに強力で効率的な エンジン を積み込んだ 自動車 や 宇宙ロケット でも、
適切に エネルギー が供給されないと 1 ミリ だって動きません。
 同様に 生体 も エネルギー が供給されないと正しく機能しません。 そのため
に 細胞 に潜んでいるのが ミトコンドリア です。
 
 自動車 や ロケット では エネルギー を生み出す エンジン は一つの ユニット に
なっていますが、ヒト では エンジン は細胞の一つ一つに分散配置されています。
 それが ミトコンドリア。 円形、繭状、ヒモ状 と多彩な形をした 細胞内小器官
であり、ヒト が使う エネルギー の大半を生み出しています。

 ヒト のように、細胞核 を持つ 細胞(真核細胞)の集まりからなる生物を「 真核
生物 」と呼びますが、真核細胞 には必ず ミトコンドリア が潜んでいます。

 ミトコンドリア の祖先は、私たちの 腸内 に棲み着いて共生している 腸内細菌
同じように、真核細胞内 に共生する道を選んだ バクテリア だと言われています。
エネルギー を効率的に生み出してくれる ミトコンドリア と共生することは、家主で
ある 真核生物 にとっても好都合だったのでしょう。

 ミトコンドリア に更に詳しく触れる前に、ヒト が使っている エネルギー の正体に
ついて考えてみます。

 筋肉 心臓 など ヒト の 細胞 の エネルギー源 になっているのは、食事から摂り
入れる 糖質、脂質、タンパク質 のいわゆる 3 大栄養素。 タンパク質 は身体を
作る働きがメインであり、糖質 脂質 で 全エネルギー の 90 % を作り出している
と言われています。  

 ただし、3 大栄養素 が直に エネルギー になっているのではありません。 細胞 の
直接の エネルギー源 になっているのは、ATP (アデノシン三リン酸)という エネル
ギー貯蔵物質 です。

 ATP アデニン リボース という物質に 3個の リン が付いた構造をしています。 
そこから リン が一つ外れて ADP (アデノシン二リン酸)になる時に発生する 化学エ
ネルギー が、細胞 の直接の エネルギー源 となるのです。 ATP の貯蔵量には限り
がありますから、細胞 は ADP ATP に リサイクル して再利用しています。 その時
に利用されているのが 糖質 脂質 などの 栄養素 なのです。

 成人男性が 1日に産生・再利用している ATP は、その人の 体重 にほぼ等しいと言
われています。 体重 60 ㎏ なら延べ 60 ㎏ の ATP を 産生・再利用 しているのです。 
そして 身体 が消費している ATP の殆ど全てを休みなく生み出しているのが、細胞内
の 小さな器官 である ミトコンドリア なのです。

                                       斎藤糧三 著 ” 慢性病を根本から治す ” より
                                                                  「機能性医学」の考え方

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