「日々是好日 日記」

東京都江戸川区船堀の鍼灸良導絡・カイロプラクティック「今井治療室」ブログです

体脂肪計 の仕組み
 ボクシングの試合前に行う 計量 の際、選手たちが少しでも 体重 を減らすために をかい
たり、トイレ に行く光景を見かけることがあります。
 この様に 体重 は、体内のものを出せばいくらかは減るものです。 トイレに行く前と行った後
では、キロぐらい減っていることもあります。

 しかし、脂肪 細胞 に蓄積したものなので、トイレで 排泄 できません。 体にしっかり付いて
いるもののはずですが、「 体脂肪計 」 に乗ると、なぜか 日の中でかなりの変動があります。

 これは、どういうことでしょうか。

 そもそも 体脂肪計 は、どうやって体内の 脂肪量 を計測しているのでしょう。
 電気 を通すことは、皆さんもご存じだと思います。 内臓筋肉 には 血液 という 水分
が含まれており、電気 を通します。 これに対して 脂肪 は、電気 を通しにくい性質があります。 
この性質を利用したのが、体脂肪計 です。

 体脂肪計 の足を乗せるところに付いている銀色の金属は 電極板 です。 ここから微弱の
を流すことで、体内に起こる 電気抵抗電流 の流れにくさ ) を測り、内臓筋肉 水分 と、
脂肪 の割合から 脂肪率 を算出しています。

 つまり、体内に 電流 がよく通るということは 「 水分が多い ( 脂肪が少ない ) 」 と判断して、
脂肪率 は低くなるわけです。
 したがって、お風呂上りの濡れた足で 体脂肪計 に乗れば、電気 が通り易い状態になり、体脂
肪率 は低くなります。 また、おを飲んだ後の体は 脱水状態 になり易いため、水分量 が減っ
体脂肪率 は高くなる傾向があります。

 日の中でも、起きてすぐに測れば、睡眠中は 水分 を摂っていないので 体脂肪率 は高くな
ります。
 このように、の状態によっても、体脂肪計 の数値は変わるものなのです。

メタボ の人は 体脂肪の誤差 が生じ易い
 体脂肪計 には、あらかじめ 身長や年齢、性別 ごとの 基本データ が大量にインプットされてい
ます。 そのうえで、購入者が入力した 身長、性別 などの 基本データ に基づいて 体脂肪率
推定値 が表示されているのです。

 つまり、表示された数値はあくまで 推定値 であり、実際の 体脂肪率 ではありません。 皆さん
が一般的な 体型 をしていれば、基本データ に近いので 誤差 の範囲内に収まるでしょう。

 しかし、メタボリック症候群 になると、基本データ から大きく外れるため、誤差 が生じ易くなりま
す。

                              坂井建雄 著 ” 面白くて眠れなくなる人体 ” より       

 

 海馬 短期記憶 で重要な役割を果たしていることが知られている。 アルツハイマー病
が進行し 海馬 が萎縮すると、数時間前の 記憶 も保持できなくなる。 一方、固有名詞 などの
期記憶 大脳皮質 で保持されていることから、大脳皮質 海馬 と同様に 記憶 の保持に重要
な役割を果たしていることも分かった。

 最近の研究で、アルツハイマー病 では 50代前半から 大脳皮質 アミロイド 沈着が観察され、
固有名詞が思い出せないなどの 記憶力障害 が先行症状として出現すると考えられている。

 そんな中、米カリフォルニア大と筑波大の共同研究チームが、軽度の運動 で 海馬 大脳皮
機能的結合 が良好になり 記憶力 が向上することを明らかにして話題を呼んでいる。

 研究チームを率いた筑波大の征矢英昭教授は、記憶 の メカニズム として 海馬 大脳皮質
機能的神経結合 が大きな役割を果たしている点に注目。 

 認知機能 が正常な36人を対象に、自転車を使った 10分間の 軽い運動 の前後で 記憶力テ
を実施し、機能的磁気共鳴画像化装置 ( f MRI ) による 海馬 大脳皮質 機能的神経結合
を検討した。 その結果、ストレス を感じないような 10分間の 軽度 の運動でも 記憶力 が向上す
ることが分かった。

 更に  f MRI で解析すると、記憶力向上 に伴い 大脳皮質領域 のうち 左脳頭頂葉 の 「 角回 」、
左脳側頭葉 の 「 紡錘状回 」、「 海馬傍回 」 と呼ばれる計 3ヵ所の領域と 「海馬歯状回 」 との間
機能的神経結合 が増強されていることが分かった。

 今回の研究で 軽度の運動 によって 記憶力 が向上するメカニズムの一端が解明された。 日々
の生活の中に短時間の ウオーキング 太極拳 など軽度の運動を取り入れることで 記憶力 を高
めることが期待できる。                           
                           (白澤卓二 ・ 御茶の水健康長寿クリニック院長)

                  新聞コラム  ” Dr. 白澤 100 歳への道 ”  より 転載
                   


 

には 「 手ぶれ防止機能 」 が備わっている
 電車の中で隣の人が読んでいる新聞や雑誌を、は表面を向いたままで 眼球 だけを動か
して、こっそり覗き見たことはありませんか?

 は、上下左右 と好きな方向に動かして物を見ることができます。 これは、眼球 六つの
筋肉 が付いているからです。 何故 六つも筋肉が必要かというと、が動いても、視線
を一定に保って見えている画像が動かないようにするためなのです。
 
 つまり、「 手ぶれ防止機能 」 というわけです。

 試しに、本を手にとって文字を読みながら、を上下左右 に動かしてみてください。
 
 いかがでしょうか? 
 
 視線 が 本 の同じ場所に固定されて、ちゃんと 文字 が読めますよね。 それでは次に、
動かさずに 本 を 上下左右 にぐるぐると動かしてみてください。
 が追随できなくて 文字 が読めなくなったと思います。 この動きを続けていると、が回っ
気分 が悪くなります。

 「を動かすこと 」 と 「 を動かすこと 」 では、見え方がまったく違うのです。 これには、
だけではなく も関係しています。

 の動きを感じとり、それに合わせて 眼球 を動かす機能が、に備わっています。 
上下左右 に動かすと、の奥にある 「 半規管 」 という場所で 回転運動 を感知します。 この
情報が に伝えられると、からは 「 の動きと逆の方向に 眼球 を回転させるように 」 と、
の筋肉に指令が送られます。

 この 反射 の働きで、が動いても に入る画像が ブレにくく なるのです。
 この 「 手ぶれ防止機能 」 が働くので、私たちは走っている電車の中でも 本 が読めるのです。

のバランスは の中でとっている
 普段は意識していませんが、バランス を保つ 平衡感覚 は重要なものです。 平衡感覚
に問題が発生すると、外界 自分 との位置関係の安定を失って クラクラ した感じを受けます。
それが 「 めまい 」 です。

 平衡感覚 を担っている器官は、の中にあります。

 私たちは、「 半規管 」 という半円形の管が知恵の輪のように三つ組み合わさった 「 三半規
」 と、その中心にある 「 前庭器官 」 で、体の動きを感じ取っています。
 これらは袋のようになっており、感覚毛 と呼ばれる毛が密集した 有毛細胞 リンパ液 が入っ
ています。

 体の動きに合わせて流れる リンパ液 に刺激されて、有毛細胞 が動きを感じる仕組みになって
います。

 三半規管 は主に の回転 に反応しており、前庭器官 は上下左右の 頭の傾に反応してい
ます。 したがって、これらの器官がうまく働かなくなると、平衡感覚 が失われて 視線 も不安定に
なり、歩く ことも困難になるのです。  
 
 は別々の器官と思いがちですが、実は 連動 しているのです。


                           坂井建雄 著 ” 面白くて眠れなくなる人体 ” より

  
 

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