ティック・タッチのセラピストや気功師などの手からは、強力な磁気波
が放出されているという。
セラピストの手から放出されるエネルギーは、患者の体内のコント
ロール・プロセスに作用を与えうる強さと周波数を備えている ので
ある。
手を使う治療法を繰り返し実践していると、使用する指の動きや感覚
を司る脳の領域が広がる可能性があるという。そうすると、そこから発
生する生体磁気は、増強される。
脳波が強くなれば神経周囲組織や循環系を介して、指にもより強い
振動が伝わるので、指から放出される磁気波も増強されると予測できる。
「電流が導体を伝って流れる時、その周囲の空間に磁場が生じる。」
人体の中を流れる電流によって、周囲の空間に生体磁気が発生する。
その生体磁気をもっとも強く発生させるのが心臓である。
心臓から生じた電流は循環系へと伝わる。血管を流れる血液は多量の
塩分を含んでいるので、循環系は伝導度に優れた導体となるのである。
そして血液が各組織に送り込まれると、心臓から発生した電気は各部位
へと伝わる。
基本的に全ての生命は、分子どうしの振動エネルギーの相互作用に
よって成り立っている。生体内に存在するあらゆる電子、原子、化学結
合、分子、細胞、組織、臓器・器官(そして個体そのもの)は、それぞれ
固有の振動特性を持っている。
生物の構造や機能は一定の秩序に従っているので、生体内の振動に
は何らかの意味があり、全身に広がるダイナミックなネットワークに振
動が伝わることによって、そこに込められた情報が伝達される。
そして、生体の振動は、周囲の空間にも伝わっているのだ。だから、た
とえ互いの体に触れ合わなくても、人間どうしが接近するだけでエネル
ギーの複雑な相互作用が起きるのである。
そこに人を治療しようという意図と体に触れる行為が加われば、我々の
目には映らないが、器械では計測可能な新しい形のエネルギーの相互
作用が、癒しの効果を持つことも納得できる。
電波や磁波には同調化(共鳴)という現象がみとめられる。例えば、
2人の人間の心臓や脳から放出された電磁波は、2人が互いの体に触
れることによって(電気的に接続された状態)、または生体磁気の相互
作用によって、あるいはその両者によっても同調化(共鳴)する。
この同調化(共鳴)が治療に重要な役割を果たすのだ。
疾病は化学的なバランスの乱れによって引き起こされるが、その奥には
電磁気の異常という問題が絡んでいる。したがって、正常な、あるいは
「健康な」周波数の振動を送って、共鳴によってコヒーレント振動を回復
すれば、システムのバランスも正常化されるというわけである。