「日々是好日 日記」

東京都江戸川区船堀の鍼灸良導絡・カイロプラクティック「今井治療室」ブログです

2016年09月

「疲労」「疲労感」は別の現象

 ウサギ跳びなど筋肉を傷めつける激しい運動をした時は、筋肉が
ダメージを受けて筋細胞から逸脱した酵素、CSK(クレアチンホスキナーゼ)
やLDH(乳酸脱水素酵素)が増加します。

しかし、ゴルフや水泳では、疲労感は自覚するが、これらの酵素の上
昇は顕著ではありません。
つまり運動時の疲労と筋肉のダメージは必ずしも相関するわけではな
いのです。

 運動時や仕事中に最も疲れるのはどこか?
その答えは、実は「脳」そのものだったのです。

 神経細胞の塊である脳は大きく分けて、「大脳」「小脳」「脳幹」という
3つのブロックから構成されています。

 高次機能を司る大脳 は、仕事中、膨大な情報処理を行います。その
点で最も消耗の激しい部位であり、神経細胞がさび易い場所でもあり
ますが、ただ、大脳はそれぞれ役割分担があり、機能が局在化されて
いて、疲弊すると周囲の神経細胞が代わりに働いてくれるので、疲労
は分散されるのです。

 その点で、疲労を最も起こし易いのは、実は脳幹間脳という所に
ある、自律神経の中枢の「視床下部」と、左右大脳半球間の信号を伝
達する「前帯状回」と呼ばれる部位なのです。

 自律神経は、呼吸、消化吸収、血液循環、心拍数といった生体機能
を調整している神経で、人の臓器、皮膚、血管、汗腺などほとんど全て
の器官が関与を受けています。

 交感神経は体を活動的にする働きがあり、心拍数や血圧、体温を上
げ、血流を促し、消化吸収にブレーキをかけます。一方、副交感神経
体を休息させる働きがあり、心拍数や血圧、体温を下げ、血流をセーブ
して、消化吸収を促進します。

 このように交感神経と副交感神経がコンビを組むことによって、心拍数、
血圧、体温、呼吸といった生存に関わる機能を一定範囲内に保ち、体内
環境を安定的に維持するホメオスタシス(恒常性)が可能になっているの
です。

 運動や仕事などを長時間続けていると、生体機能を調整している自律
神経に疲労が蓄積するためホメオスタシスが働き、あたかも体が疲労し
たかのようなシグナルを出して作業をやめさせようとします。
それが、肉体的な疲労感として自覚されるのです。

 人は実際に疲労を起こしていても、それを感じるのは脳であるため、脳
の複雑な働きによって疲労感を覚えないことがあります。物理的疲労
程度と、主観的疲労感は一致しないことが多々あるのです。

  疲労を起こすのは、主に脳内にある自律神経の中枢であることは前述
↓したとおりです。そして、「疲労した」という情報を収集して「疲労感」として
自覚させるのは大脳の前頭葉にある「眼窩前頭野」という部位であること
がわかっています。

つまり、疲労が起こるのは主に自律神経の中枢(視床下部と前帯状回)、
その疲労を自覚するのは眼窩前頭野というわけで、それぞれ部位が異な
るのです。

 「過労死するのは人間だけ」という事実をご存じでしょうか?
問題になるのは、疲労感 生体アラームとして効かなくなり、疲れが積み
重なっているのにもかかわらずそれを感じなくなることです。

では、なぜ人は疲労感という生体アラームが効かなくなるのでしょうか。
それは、他の動物には観られないほどに発達した前頭葉が原因なのです。
前頭葉は、「意欲や達成感の中枢」と呼ばれ、人間の進化にも大きく貢献
してきました。

ただ、あまりにもその前頭葉が大きくなったために、眼窩前頭野で発した
疲労感というアラームを意欲や達成感で簡単に隠してしまうことがあるの
です。この現象を「疲労感のマスキング」と呼びます。

一方、前頭葉が小さい他の動物、例えばライオンは獲物を追いかける時、
どんなに空腹であっても疲労感を眼窩前頭野で自覚したらアラームに従っ
て追いかけるのをやめます。

前頭葉が発達していないヒト以外の動物では、意欲や達成感より疲労感
というアラームを優先して行動するのです。それ故、ヒト以外の動物では
過労死することはないというわけです。

また、「ランナーズ・ハイ」という現象も同じです。長い距離を走るトレーニ
ングや競技を続けているとき、あるポイントを超えるとそれまでの辛さが
消え、高揚感に変わる現象を言います。

その時に脳内では、エンドルフィンカンナビノイドといった物質が分泌
されます。これらの物質は、疲労感や痛みを消すために防御的に分泌さ
れ、その結果、多幸感や快感に似た感覚が引き起こされるのです。これ
疲労感のマスキング作用です。

疲労感がマスキングされたまま激しい運動を続けていると、脳にも、心臓
などの体の部位にも、疲労が蓄積します。エンドルフィンやカンナビノイド
は、脳内麻薬と言われるように、疲労感をマスクしますが、決して疲労を
軽減するものではありません。
その点でも、「ランナーズ・ハイ」の状態はたいへん危険といえます。

 疲労感のマスキングが脳疲労を蓄積させ、過労による重篤病気
の被害を増加させています。 
昇進や評価を得て達成感や充実感を覚えたとき、「実のところ、ここしばら
くは脳や体を酷使していなかったか、本当は疲れていないか。何らかの疲
れのサインは出ていないか」を自ら慎重に判断する必要があります。
                                                                                           次回に続く
                      
                     ”すべての疲労は脳が原因” より抜粋


                   


              













 健康な人における疲労とは、日本疲労学会で「一般に運動や労力などの
身体作業(運動)負荷あるいはデスクワークなどの精神作業負荷を連続して
与えられたときにみられる、身体的あるいは精神的パフォーマンス(作業効
率)の低下現象」と定義されている。

 「パフォーマンスの低下現象」とは本来の能力を発揮できない状態であり、
具体的には、「思考力が低下する」「刺激に対する反応が鈍くなる」「注意す
る力が衰え、散漫になる」「動作が緩慢になる」などといった変化であり、更
には「目がかすむ」「頭痛がする」「肩が凝る」「腰が痛い」などの症状を言い
ます。 誰しも思い当たることでしょう。

 「疲労」とは、医学的には、「痛み」「発熱」と並んで人間の生体アラーム
一つと考えられています。つまり、「これ以上、運動や仕事などの作業を続
けると体に害が及びますよ」という警報です。

人は痛みや熱があると休息しようとしますが、もしそれらの警報を発するこ
とが出来なければ、死に至るまで運動や作業を続けてしまう恐れがありま
す。その危険を回避するために、痛みや発熱と同様に疲労という警報を発
し、それ以上の活動を制限するように働いているのです。
疲労とは、生物が生命を守るために体の状態や機能を一定に保とうとする
働き、「ホメオスタシス(恒常性)」の一つであるわけです。

 疲労はアラームである以上、通常、疲労感をもって自覚します。ただし、ア
ラームが効かない状態、つまり疲労感を覚えることが出来ずに運動や仕事
の負荷作業を連続して行ってしまうと、過重労働で重篤な病気、また過労死
につながることがあります。
 
何故アラームが効かなくなるのか、そしてその時、疲労はどこに蓄積されて
いるのか、次回より、詳しくみていきましょう。

                                
                     ”すべての疲労は脳が原因” より抜粋
 


今井治療室から船堀駅を挟んだ反対側、北口前にあるタワーホール船堀。

通称船堀タワー。


以前のブログでもライトアップについてご紹介いたしましたが(2016/3/24参照)

8月はオリンピック開催に合わせて、五輪色にライトアップされていたのに皆さんは気づかれましたか?

ちなみに8月5日のタワーはこんな感じでした↓

2016-08-05-19-07-35


今のタワーはこんな感じ↓

2016-09-09-19-55-23


リオのパラリンピックの開催に合わせて、パラリンピック色にライトアップされています。

治療室側からみると赤ですが、スカイツリー方面から見たら青と緑に見える・・・はず。

今井治療室の反対側から見るとこんな感じ↓

というのも

オリンピックは5色だけど、パラリンピックは赤青緑の3色なんだそうで
その3色で側面を照らしているんだとか。


8月のオリンピックの時とライトアップの演出を変えているなんて、

江戸川区もなかなかやりますなぁ


そんな小粋な演出をする江戸川区。
タワー1階のスペースに大型TVと椅子を設けて、
パラリンピックのライブ中継もしているようです。
2016-09-12-12-11-49

残念ながらNHKでLIVE中継されてる時間のみらしく…


リオと東京では12時間の時差があるので、放送を見られたらラッキー
ということになりそうです。

もちろんオリンピックの時もライブ中継があり、江戸川区出身の池江璃花子選手を全力で応援してました!
一人で7種目も出場して、ホントに頑張っていましたよね!


2020東京オリンピックでは、
江戸川区も カヌー スラロームの会場になる予定です。 

リオで日本人初の銅メダルをもたらした羽根田卓也さんの ご活躍で、カヌーがオリンピック種目だった事を初めて知った人も多かったはず。
江戸川区も羽根田選手のおかげで、日本からも世界からも注目される事間違いなし、ですね!

パラリンピック仕様のライトアップは、今月19日まで。
皆さんも夜空を見上げて、リオに熱い想いを届けてください。

先月のお盆休みに京都に帰省した際に、古くからの友人とご飯を食べに行って、楽しい時間を過ごすことができました。
その友人は京都でおにぎり屋さんをやっています。
青おにぎり外観
その名は「青おにぎり」です。場所は京都市左京区にあります。
青おにぎり内観
中に入るとカウンター席があり、羽釜で炊いたごはんを注文を受けてから握るというお店です。
近所の子供たちがお小遣いをもって買いに来るそうです。お店の壁には子供たちが買いた青オニの絵がいっぱい貼ってありました。
おにぎりメニュー
メニューはこんな感じです。僕は大人のりワサビが好きです。
握りたてのおにぎりはアツアツでふわっと柔らかく本当においしいんです。
お味噌汁やちょっとしたおかずもあります。船堀にこのお店があったら、毎日通ってしまいそうです。
おにぎり
もちろん持ち帰りでも注文できます。竹の皮がいい感じです。

銀閣寺、哲学の道方面に観光の機会があれば一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
本当におすすめです!

良導絡の秋 Ⅱ


68回日本良導絡自律神経学会学術大会  北海道

毎年10月良導絡学会では各地で 学術大会を行います。今年のテーマは「発展する良導絡」

2004年第56回大会の時に引き続き

2016108日(土)~9日(日)かの北海道大学 学術交流会会館にて行います

Venue_1

2004年第56回大会にて一般口演にて「痛みと治療前後の生体反応」について発表しました。

階段教室で話すのは気持ちよかったです。




無題

お昼ご飯は、北大名物の仮装マラソンを見学しながら、皆で芝生に座って美味しく食べました。



おひるごはん



今回も楽しみです。

「良導絡と脳梗塞Ⅱ」について発表します。





室長 今井でした。


 


 


 


 

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