「日々是好日 日記」

東京都江戸川区船堀の鍼灸良導絡・カイロプラクティック「今井治療室」ブログです

2016年12月

大脳皮質には「左脳」と「右脳」がありますが大まかに次のような役割があります。

左脳の働き
言語 詳細を見る 論理的な思考 科学 数学 書字 戦略計算

右脳の働き
絵を見る 音楽を聴く 概要 パターン 観察 形 想像力 美的

また「左脳」は交感神経を亢進させ、「右脳」は交感神経を亢進させると言われています。
交感神経は活動時の神経で、血圧の上昇やエネルギーを消費する変化をもたらします。副交感神経は休息時の神経で、血圧の低下や消化吸収を促し、エネルギーを確保する変化をもたらします。 

交感神経と副交感神経は自律神経であり、その名の通り自分の意志でコントロールできないものですが、唯一自分で調節できるのが呼吸です。その中でも鼻呼吸において、右の鼻で呼吸をすると左脳が活性化し、左の鼻で呼吸をすると右脳が活性化すると言われています。

毎日のデスクワークや、スマホなどの細かい字を読む動作、日常生活で左脳ばかりを刺激していることによって、活動的な自律神経である交感神経が優位な状態が続くと、うまくスイッチオフできない状態が起きることがあります。
なかなか夜になっても寝付けない方はいらっしゃいませんか?
そういう方にこそ、左の鼻での鼻呼吸を試していただきたいです。「1・2・3・4」と頭の中で数えながら左の鼻で吸い込み、「1・2・3・4・5・6・7・8」と数えながら左の鼻で吐くという感じです。
右の鼻を押さえて、ゆっくりと左の鼻で呼吸をしていると3~5分で少し変化が感じられると思います。同時にゆったりとした音楽を聴いたりするのも寝付けない方には効果的だと思います。
もちろん起きていても、仕事の合間などリラックスしたい時に左の鼻呼吸はおすすめです。

今年もあと少しになりましたが、年末年始のお休みは右脳を活性化して、リラックスした日々を送ってみてはいかがでしょうか?
それでは皆様良いお年をお迎えください。

「ゆらぎ」のある生活で脳疲労を軽減”
 脳疲労を軽減するには、自律神経の副交感神経を優位にして脳と体の活動を休息
モードにする必要がありますが、これまでの研究で、森林の様々な要素が副交感神経
を優位にすることがわかっています。実際、森林を散策する、森の奥の滝ツボに行くな
どすると、疲れが癒され、リフレッシュする感覚があると思います。

 森に癒しを求める「森林浴」では、樹木が発している香りの成分「フィトンチッド」にリ
ラックス効果があると言われています。
  また、滝ツボやビーチのような水際では、水の細かいしぶきから「マイナスイオン」
発生しており、このマイナスイオンにも疲れを癒してくれる作用があると言われています。

 しかし、フィトンチッドには殺菌作用は確認されていますが、疲労を軽減する作用はみ
つかっていません。また、マイナスイオンは科学的にその癒し効果を実証する以前に、
存在そのものが曖昧なのです。マイナスイオンという言葉は和製英語であり、日本以外
の国々では研究の対象にもなっていません。

 では、リラックス作用をもたらすものがフィトンチッドでもマイナスイオンでもないとしたら、
一体何が森林のヒーリング効果をもたらしているのでしょうか。

 その答えは、「ゆらぎ」にあります。「ゆらぎ」は、脳疲労を軽減することが解明されてい
ます。

 森を歩くと木漏れ日が輝き、そよ風が何処からともなく体をそっと撫でていきます。耳を
澄ますと川のせせらぎ、鳥の鳴き声が聞こえてきます。滝ツボでも、空気中に舞い上がっ
た細かい水の粒子がランダムに広がっています。風の強さや方角は常に変わり、温度も
湿度も、滝が流れ落ちる音も微妙に変化しています。

 このように、一定の平均値から微妙にずれたある程度の「不規則な規則性」を持つ現象
を、「ゆらぎ」と呼びます。「カオス」という言い方をする場合もあります。
森は、最も「ゆらぎ」に満ちた空間環境なのです。

 "生体に「ゆらぎ」があるから自然環境は心地よい”
 なぜ、人は「ゆらぎ」を心地よいと感じるのでしょうか。
 それは、自然環境に存在する人の体も常に揺らいでいるからです。自然環境の「ゆらぎ」
人体の「ゆらぎ」がシンクロすることが心地よさをもたらしていると考えられます。

 自然界に一定な事象はありません。自然環境のあらゆる事象は常に「ゆらぎ」を持ってい
ます。 
 人の生体活動にも、「ゆらぎ」があります。
 脳波を計測すると、その曲線は毎回ズレています。心臓の拍動数である心拍数も、刻々
と変化します。このことは、ヒトの体が「ゆらぎ」ながらコントロールされていることを示して
います。

 人の生体活動として、心拍、脳波、呼吸、体温、血流、血圧などを計測した場合、計測値
に最もノイズが少ない状態の「ゆらぎ」が観察できるのは、目の瞳孔です。

 瞳孔の大きさをコントロールしているのは、自律神経です。自律神経は常に「ゆらぎ」を持
っており、それが瞳孔の大きさにも反映します。交感神経が優位になると瞳孔は開き、副交
感神経が優位になると瞳孔は閉じていきます。また、正しい視覚情報を得る上でも瞳孔の
揺らぎは大きな役割を担っていることが知られています。

 目は脳のすぐ近くにある器官なので、自律神経を観察する場合は、瞳孔径(瞳孔の大きさ)
の「ゆらぎ」を追ってデータを記録していきます。
人の体で自律神経を観察する場合は、不要なノイズに惑わされることがない瞳孔の「ゆらぎ」
を追うのが適切であり、疲労測定のバイオマーカーの役割をも担います。

”「ゆらぎ」で疲れにくい環境を作る”
 自然環境に代表される「ゆらぎ」には、疲労回復効果があります。
 ストレスが多い環境下では、緊張や興奮時に働く交感神経が常に優位になっていますが、
人は「ゆらぎ」の環境に置かれると心地よさを感じ、交感神経に代わって心身を休息モードに
切り替える副交感神経が優位になります。
 そのため、ストレスや疲労が軽減することがわかっています。

 オフィスや居住空間で快適と感じる室温や湿度で作業をしていても、それが長時間同じであ
ると「ゆらぎ」がなくなり、人は疲れ易く眠気を催しやすくなります。 
 デスクワークや運転中など、空間でじっと同じ姿勢を続けている状況でも、適度に動いて空
間や姿勢に「ゆらぎ」を加えることがいかに大切かということです。

 
 かって、日本人は「ゆらぎ」を大切にする暮らしをしていました。
 国土の70%近くを森林が占める日本列島は四季の変化に富む気候に恵まれ、「ゆらぎ」
満ちています。日本家屋は木造で、小さな庭で自然を楽しみ、フスマを多用することで風や光
を巧みに取り入れる造りになっており、年中行事で自然や四季の変化を楽しむ文化が根付い
ています。

 しかし、今の日本人は過労死の危険性が社会問題になる程、疲れが溜まる環境に生きてい
ます。「ゆらぎ」のない現代的ビルのオフィス空間で長時間働き、理想的な「ゆらぎ」を持つ日本
家屋を捨てて自然とは隔絶された住宅に暮らす生活は、疲れを溜め込む一因になります。
 そろそろ違ったライフスタイルを考えるべき時に来ているのだと思います。

"「緑青の香り」が疲労を軽減”
 生活空間に「ゆらぎ」を与える方法の一つに、「香り」があります。
 アロマテラピーでは一般的にラヴェンダーカモメールなどの香りにリラックス作用や疲労回復
作用があると言われています。好きな香りを嗅ぐと誰でもリラックスするため、その香りが好きな人
ならば、疲労感は軽くなる可能性がありますが、嫌いな場合は疲労感は軽減されず、疲労が回復
することもありません。

 現在、抗疲労効果が科学的に確かめられている香りが一つだけあります。
 それは青葉アルコール青葉アルデヒドの香りです。これは植物が発する緑葉成分であり、芝
を刈ったり、緑茶の缶を開けたりした時に漂ってくる香りです。特に新茶の葉は、青葉アルコール
濃度が高いことで知られています。両者を合わせて「緑青の香り」と呼びます。

 ヒトを対象とした実験で「緑青の香り」の効果は確認されています。
 その香りの成分が鼻腔の奥に並ぶ嗅細胞を刺激し、その刺激が感覚神経を介して脳の神経細胞
へ入力され、脳の機能を高めて疲労を抑えるのだと考えられています。

 「緑青の香り」は芳香剤や精油としても販売されていますが、アロマディフューザーを使う時には、
同じ濃度でずっと香らせるのではなく、タイマーなどで強弱をつけて香らせると、より「ゆらぎ」が生じ
て、相乗効果で抗疲労作用が高まることがわかっています。

 しかし、イミダペプチドと違い、「緑青の香り」は、即効性が高い一方で、抗疲労作用はその場限り
のものです。その特徴をふまえ、眠る直前や仕事などで疲れが溜まりそうな時に「緑青の香り」を嗅
ぐという使い方が効率的でしょう。
                                   ”すべての疲労は脳が原因” より抜粋


”栄養ドリンクを飲みすぎると疲れはむしろ溜まる”
 まず、ビジネスパーソンが疲労回復を期待して常用することが多いという栄養ドリンクや
エナジードリンクについて考えてみましょう。

 日本で最も売れている栄養ドリンクの一つには、タウリンが多く配合されています。タウリン
胆汁酸の分泌を促すなど、肝臓に働きかける作用が知られていますが、疲労を軽減する
というエビデンスはありません。

 栄養ドリンクの広告ではタウリンの含有量を前面に出してアピールしているため、まるでタウ
リンが多いほど抗疲労の効き目も高そうに聞こえますが、しかし、タウリンは体内で必要量を
合成することが出来る成分であり、より多くタウリンを取ったとしても人の体にプラスに働くこ
とは期待できません。

 加えて栄養ドリンクには、カフェインと微量のアルコールが配合されていることが多いので
すが、カフェインには覚醒作用があり、アルコールには気分を高揚させる働きがあります。こ
うしたカフェインとアルコールの作用により、疲労が軽くなったように感じることがあるでしょう
が、本質的に疲労を回復させるものではありません。

 「疲れた」が口癖になっているビジネスパーソンが日常的に栄養ドリンクやエナジードリンクを
飲み続けることは、疲労回復にとって明らかにマイナスに働きます。
なぜなら、本当は疲れているのに、これらドリンクの覚醒や高揚をもたらす成分が、疲労を隠す
マスキング作用
を発揮するからです。医学的にみた場合、多用すると疲労を見過ごす可能性が
あるため、人の体にとってはむしろ危険だと言えるのです。

 栄養ドリンクやエナジードリンク以外にも、ニンニク料理、ウナギ、焼き肉などの食材が疲れ対
策に効く、特に夏バテ対策に勧められることがありますが、これらも栄養ドリンクなどと同様に、
日本が慢性的な栄養不足で悩んでいた時代に有効であったことです。

 ウナギや焼き肉などは脂肪分が多くてカロリーも高いため、逆に栄養過多になるだけです。更
に、胃もたれや便秘など、消化器官に負担がかかり、それを調整しようと自律神経が過剰に働
いて「疲れ」を呼ぶ可能性のほうが高いのです。
 
 夏バテの真の理由は栄養不足ではなく、高温多湿の環境でホメオスタシスを保つために
律神経が酷使されて「脳疲労」が溜まることにあります。
栄養ドリンクなどに期待するのはやめて、疲労を溜めない働き方、生活を考えるべきです。

”疲労回復成分「イミダペプチド」”
 「抗疲労プロジェクト」では、これまでに医薬界や一般企業、また社会的に疲労回復に効果があ
るとされていた23種類の食品中に含まれる成分(ビタミンC、クエン酸コエンザイムQ10、カルニ
チン、アップルフェノン、カフェインなど)の効果を評価しました。

 この中で、最も効果的だというエビデンスが得られたのは、「イミダゾールジペプチド」(以下、
ミダペプチド)という成分でした。
我々が日常的に食べている食品、「鶏の胸肉」に多く含まれている成分です。

 鶏の胸肉になぜ抗疲労成分が含まれているのかと不思議に思われるかもしれませんが、渡り鳥
の行動を考えると合点がいきます。

 渡り鳥は季節に応じて地上の広い範囲を飛び回っています。渡り鳥たちが、長時間疲れずに羽を
動かして飛び続けることができるのは、羽を動かす筋肉である胸肉抗疲労成分であるイミダペプ
チドが大量に含まれているからです。 家畜化されたはもちろん渡り鳥ではありませんが、野生の
渡り鳥と同じように、胸肉にはイミダペプチドを含んでいます。

 また、渡り鳥と同じ様に海を回遊するマグロカツオなどの大型回遊魚にも含まれています。マグ
ロやカツオは口とエラを通り抜ける海水を介して呼吸をしています。泳ぎを止めると窒息死するため、
寝ている間も尾びれを動かしながら泳いでいます。その尾びれに近い筋肉に、イミダペプチドが豊富
に含まれています。

 前々述したように、疲労を引き起こす原因となるのは、活性酸素による酸化ストレスです。イミダペ
プチドには酸化ストレスを軽減する抗酸化作用があり、そのことが疲労を軽減する効果をもたらすこ
とが明らかになっています。

 「イミダペプチドとは、イミダゾール基を有するアミノ酸結合体の総称」です。

 摂取したイミダペプチドは、消化されて小腸から体内に吸収されますが、血液中や肝臓で「ヒスチ
ジン」と「βーアラニン」という2種類のアミノ酸に分解され、骨格筋や脳の組織に運ばれ、そこで再び
イミダペプチドに合成(再合成)されるという特性があります。

 骨格筋や脳は日頃の活動により活性酸素が発生しやすく疲労しやすい部位ですが、イミダペプ
チド
はその骨格筋や脳で再合成されてその場で抗酸化作用を発揮します。
 
 私たちのには常に全血液の20%程が巡っていますが、大事な脳を守るために脳に血液を送る
途中には危険物をあらかじめ排除する「血液脳関門」という関所があります。
前述のヒスチジンとβーアラニンはともに人体に有益なアミノ酸であり、この「血液脳関門」を通過しま
す。そして脳内にある酵素の働きによって再合成されてイミダペプチドとなるのです。

 しかし、ヒスチジンとβーアラニンはいずれも単独では抗酸化作用がありません。再合成でイミダペ
プチドとなって初めて抗酸化作用を発現する仕組みであるため、脳の疲れにピンポイントで働くと言
えます。
 
 緑黄色野菜や果物などに含まれているビタミンA、C、Eのいわゆる「ビタミンエース」、植物の苦み
などの成分である「ポリフェノール」のように、活性酸素に対抗する抗酸化作用を持つものはイミダペ
プチド以外にもありますが、酸化ストレスに対抗し続ける持続力がかなり違うことがわかっています。

”「クエン酸」にも疲労回復効果”
 クエン酸は、レモンやグレープフルーツなどの柑橘類、梅干し、酢などの「酸っぱさ」を覚える、酸味
を持つ食品に豊富に含まれています。

 クエン酸には、イミダペプチドとは違ったメカニズムが作用します。

 人の体は37兆個と言われる細胞で構成されていますが、細胞にはそれぞれの活動エネルギーを生
み出すための発電所のような極小の器官「ミトコンドリア」が備わっています。

 ミトコンドリアは、酸素を使って主に人が食事で摂取した糖質や脂質といった栄養素を分解し、多量の
エネルギーを効率的に生み出しています。いわば体のエネルギー工場です。このエネルギーこそが多
様な生命活動に利用されます。

 この工場でエネルギーを生む反応にはクエン酸が重要な役割を果たしていることから、ミトコンドリアの
基質の反応部位は「クエン酸回路(TCA回路)」と呼ばれます。
細胞の直接のエネルギー源になっているのはATPという物質です。ATPはADPという物質に変化すると
きに細胞にエネルギーを供給しますが、ATPの貯蔵量には限りがあります。そこでクエン酸回路が働い
て、ADPをATPにリサイクルし続けることで細胞を安定的に動かしています。

 このような生体内でのエネルギーの変換や物質間での移動を、医学的または生物学的には「エネル
ギー
代謝」、あるいは、単に「代謝」と言います。

 細胞が酸化ストレスなどによってエネルギー不足になると、人の脳は疲労感を覚えだし、疲労は蓄積し
ていきます。この時、クエン酸を増やしてクエン酸回路を活性化させると、ミトコンドリアで再びエネルギー
が産出されて疲労は軽減します。

 クエン酸が特に疲労回復効果を発揮するのは、食事などから栄養を十分に摂らずに激しい運動をして
いる時です。このような状況下でクエン酸をとると、短時間でクエン酸回路が活性化します。
 
 ただし、ここで覚えておきたいのは、「クエン酸単独では、疲労の元の活性酸素の攻撃から脳の神経
細胞は守れない」ということです。特に激しい運動や労働をすると、ミトコンドリアにおいてクエン酸回路
でエネルギーを生み出すときに、使った酸素から大量の活性酸素が発生します。
クエン酸でエネルギー代謝は活性化されますが、酸化ストレスは防げないため、活性酸素を放置してお
くと、酸化ストレスによる疲労が蓄積することになります。

 効果的な抗疲労法は、「イミダペプチドとクエン酸を適量、組み合わせて摂取すること」です。なおか
つ、「疲れを感じる前にこれらを日常的に摂取し、予防すること」が、疲労に対抗するために最も効果的
であると判明しています。
                                                                                                                
                                                                          
                                       ”すべての疲労は脳が原因” より抜粋

 

イチョウの紅葉、黄色く黄色く綺麗です。

向かって左側が夫婦で言えば夫、右側が妻です。

今年もおおくの銀杏がなりました。(右側の妻が産み出したものです)
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銀杏の食べ方

鉄なべで炒ります。

綺麗な翡翠色です。

一番簡単でもちもちして美味しいです。
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室長 今井でした。


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