高齢期 には 骨粗しょう症 が 転倒骨折 の要因になる。 そのまま 寝たきり となり 認知症 を発するこ
とになるので、骨 を強く保つことが女性にとって重要である。 閉経後 は女性ホルモンの エストロゲン
の 分泌 が低下して 骨 が弱くなることが知られている。
つまり、 閉経 が早い女性は 骨粗しょう症や認知症 のリスクが高いことになる。
米マサチューセッツ大のジーダ博士らの研究チームは 成人期 の 初期と中期 における 低体重 が
早発閉経 ( 45歳未満の閉経 ) のリスクを高める可能性に注目した。 1989年の研究開始時点で
25~42歳だった 看護師 7万8759人を対象に、10代 の時点での 体重、その後2年ごとの 健康調
査 と 早発閉経の有無 の調査した。
その結果、全ての年齢層で、BMI ( 体格指数 ) 18.5未満の 低体重 の女性は、18.5~22.4
の 正常体重 の女性に比べて 早発閉経 のリスクが30%高いことが分かった。 一方、BMI 25.0~
29.9の 「 少し小太り 」 の女性は同リスクが逆に21~30%低く、BMI 30.0~34.9の 肥満 の
女性でも 早発閉経 のリスクが17%低かった。 更に35.0以上の 高度の肥満 の女性でも、リスク
の有無の 上昇 は認められなかった。
2005年の厚生労働省の 健康日本21身体状況調査 では、15~19歳女性の12.7%、 20~
29歳女性の22.6%、 30~39歳女性の20.0%、 40~49歳女性の8.0%が BMI 18.5未満
の 低体重 を示していて、この割合は2000年以降で明らかな 上昇傾向 を示していた。
低体重 と 早期閉経 の関連性について、その メカニズム はよく理解されていないが、体の 脂肪細
胞 が減少することにより 脳の視床下部 ー 脳下垂体 ー 性腺刺激ホルモン系 に影響を及ぼす可能
性をジーダ博士は指摘する。
骨粗しょう症や認知症 を防ぐために、 若い頃から 適正な体重管理 が必要だろう。
( 白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長 )
新聞記事 Dr.白澤 ”100歳への道” より 転載
とになるので、骨 を強く保つことが女性にとって重要である。 閉経後 は女性ホルモンの エストロゲン
の 分泌 が低下して 骨 が弱くなることが知られている。
つまり、 閉経 が早い女性は 骨粗しょう症や認知症 のリスクが高いことになる。
米マサチューセッツ大のジーダ博士らの研究チームは 成人期 の 初期と中期 における 低体重 が
早発閉経 ( 45歳未満の閉経 ) のリスクを高める可能性に注目した。 1989年の研究開始時点で
25~42歳だった 看護師 7万8759人を対象に、10代 の時点での 体重、その後2年ごとの 健康調
査 と 早発閉経の有無 の調査した。
その結果、全ての年齢層で、BMI ( 体格指数 ) 18.5未満の 低体重 の女性は、18.5~22.4
の 正常体重 の女性に比べて 早発閉経 のリスクが30%高いことが分かった。 一方、BMI 25.0~
29.9の 「 少し小太り 」 の女性は同リスクが逆に21~30%低く、BMI 30.0~34.9の 肥満 の
女性でも 早発閉経 のリスクが17%低かった。 更に35.0以上の 高度の肥満 の女性でも、リスク
の有無の 上昇 は認められなかった。
2005年の厚生労働省の 健康日本21身体状況調査 では、15~19歳女性の12.7%、 20~
29歳女性の22.6%、 30~39歳女性の20.0%、 40~49歳女性の8.0%が BMI 18.5未満
の 低体重 を示していて、この割合は2000年以降で明らかな 上昇傾向 を示していた。
低体重 と 早期閉経 の関連性について、その メカニズム はよく理解されていないが、体の 脂肪細
胞 が減少することにより 脳の視床下部 ー 脳下垂体 ー 性腺刺激ホルモン系 に影響を及ぼす可能
性をジーダ博士は指摘する。
骨粗しょう症や認知症 を防ぐために、 若い頃から 適正な体重管理 が必要だろう。
( 白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長 )
新聞記事 Dr.白澤 ”100歳への道” より 転載