「日々是好日 日記」

東京都江戸川区船堀の鍼灸良導絡・カイロプラクティック「今井治療室」ブログです

2018年05月

 泌尿器系 は、体内に出来た 老廃物 と余分な 水分 を、尿 にして体外に排泄するためのシステ
ムです。 「 腎臓 」 「 尿管 」 「 膀胱 」 「 尿道 」 からなっています。

 腎臓 そら豆 の形で、握り拳 よりやや大きく、背中の 肋骨 の下に二つあります。 左側がや
や高い位置にありますが、これは右にある 肝臓 より、左にある 脾臓 の方が小さいからです。

 唐突ですが、尿 はもともと何かご存じでしょうか。

 尿 のもとは 血液 です。 心臓 から出た 血液 は、「 腹部大動脈 」 から左右の 「 腎動脈 」 を通
って 腎臓 へと流れ込みます。 腎臓 の中で 動脈 毛細血管 になり、更に糸が絡まったような形
の 「 糸球体 」 になります。 これを 「 ボーマン嚢 」 という受け皿が取り囲んでいて、糸球体 を流
れる 血液 は、その薄い壁を通して、水分 老廃物 が 漉し出されるのです。 これが第一段階の
尿 で、「 原尿 」 といいます。

 原尿 は、ボーマン嚢 から 腎臓 の中に折りたたまれた 「 尿細管 」 に送られ、必要な 水分
解質
が再吸収されて、濃縮 されます。 その 濃縮率 は約100倍。 即ち、原尿 の僅か 1% だけ
が、尿 として排泄されるのです。 何故そんな手間なことをするのかというと、始めから不要なもの
を厳選して排泄するより、いったん大雑把に漉してから、後で必要なものを取り戻す方が、生体
してやり易いからでしょう。

 1日の大人尿量 は、1500 mℓ 前後なので、原尿 は1日約 150 ℓ 作られることになります。 1
時間に換算すると 6250 mℓ 。 我々の 腎臓 は、1時間毎に 500 mℓ のペットボトル 12.5 本分もの
尿 を漉し出し、その 99%を 再吸収 するという作業を、日夜続けてくれているのです。 考えれ
ば気の遠くなるような作業です。

 腎臓 で作られた 尿 は、尿細管 から 「 腎盂 」 という スペース に集められ、尿管 から 膀胱 へ送
られます。 何故 腎臓 膀胱 が離れているのでしょう。 詳しくはわかりませんが、腎臓 は肋骨で
守る必要があるし、膀胱 尿道 に近い方がいいということかもしれません。

 わからないと言えば、腎臓 二個 ある理由も不明です。 生きていくためには 一個 で十分役目
を果たします。 だから、生体腎移植 が可能なのです ( もらう方も、渡す方も一個の 腎臓 で生きら
れる ) 。 生命 に関わる臓器だから、予備 として二つあるのなら、は同じですが、心臓
が一つしかないことの説明がつきません。

 因みに、ブタ ウシ 腎臓 は食用にされ、欧米 では グリル ソテー で食されます。 日本
ホルモン焼の店で 「 マメ 」 と称されますが、私は食べたことがありません。 腎臓 の構造を知
っているので、何となく 尿 が残っていそうな気がしますから。 

                                                                                         久坂部 羊 著 ” カラダ はすごい!” より

 

 ビタミンD が十分に摂れている人は、不足気味な人に比べ、ガン になるリスクが 2 割 程度
低くなるとの研究結果を国立がん研究センターの研究グループがまとめ、英医学誌 「 BMJ
電子版に発表した。 ビタミンD ガン との関係を調べた研究では最も規模が大きいという。

 採血 に協力した全国の 40 ~ 69 歳 の男女を2009年までの平均 16年間 追跡。 ガン
なった人を含む計 8000人 について、保存していた 血液中 ビタミンD濃度 ガン発症
の関係を調べた。
 
 ビタミンD 血中濃度 が低い人から高い人へと四つの組に分け、最も低い組を基準とした
場合、2番目に低い組は ガン発症 のリスク 19 % 低下、2番目に高い組は 25 % 低くなった。
最も高い組も 22 % 低下した。

 ビタミンD 魚類 キノコ類 に豊富に含まれる他、日光 に当たると体内で作られる。 同セ
ンターの山地太樹・分子疫学研究室長は 「 過剰にとる必要はないが食事 に加え、適度な
光浴
が重要だ 」 話している。

                                             新聞記事 より  転載


 
 

 医学 には興味深いことが沢山あります。
 例えば、昔話 に出てくる 「 一つ目小僧 」 と 「 三つ目小僧 」 は、医学的な意味合いがまるで違い
ます。 前者 は実際に存在しますが、後者 はあり得ないということです。

 これは、赤ん坊 の目が、どのようにして出来るかを考えればわかります。 もともと 胎児 の目は、
最初、 の真ん中に のもとになる組織が一つできて、それが徐々に左右に分かれて 両目 にな
るのです。 だからこの過程に トラブル が起こると、が一つの 赤ちゃん が生まれます。

 いわゆる 「 単眼症 」 です。 英語では、「 サイクロピア(cyclopia)」。 ギリシャ神話 に出てくる
つ目 の巨人、「 キュクロプス 」 に由来しています。

  架空 の生物には、こうした実在のモデルがあるものが少なくありません。 ハプスブルク家の紋章
に描かれた 双頭の鷲 なども、いわゆる鷲の シャム双生児(「結合双生児」) で、一つの身体に二つ
の頭のある鷲がきっと実在したのでしょう。

 他に、私が面白いと思うのは、アルコール を飲んだ時にトイレに行きたくなる理由です。 アルコー
ルには 利尿作用 はありません。 あるのは 「 抗利尿ホルモン 」 の 分泌 を抑える働きです。 抗利
尿ホルモン というのは、文字通り 利尿 に抵抗する、即ち、尿 をあまり出さないようにする ホルモン
です。 

 尿 が出ないと困るのに、何故そんな ホルモン があるのでしょう。 それは、脱水 になるのを防ぐ
ためです。

 腎臓 は血液中の 老廃物 を捨てるため、つい 尿 を作り過ぎてしまいます。 それに ブレーキ をか
けるために、の 「 下垂体 」 というところから、抗利尿ホルモン が出るのです。 アルコール はそ
の分泌を抑えるため、ブレーキ ブレーキ がかかって、結果、オシッコ が増えるという訳です。

 では、何故 アルコール を飲むと、抗利尿ホルモン が抑えられるのでしょう。 それはやはり、アル
ール 身体 に良くないからだと思います。 早く 体外 に排出するために、身体はどんどん 尿
出させるのです。

 そんなことを考えながら、ビールを飲んで トイレ に行くと、ああ、身体 はしっかり働いてくれている
なと
感じます。

                                                                                   久坂部 羊 著 ” カラダはすごい! ” より
 

 健康診断 は法律で 義務 づけられているので、企業などでは毎年、従業員に受けるよう指導
しています。 しかし、健康診断 をすれば 寿命 が延びるというデータはありません。 やった方
がいいだろうという 思い込行われているのです。

 果たして、それは正しいのでしょうか。

 かって、フィンランド で興味深い実験が行われました。 フィンランドの保健局が、40~45歳
の似たような立場の人(上級管理職)1200人を、二つのグループに分け、片方には年二回の
定期健診 栄養学チェック に加え、飲酒、喫煙、糖分 塩分 の摂取を制限してもらい、もう
一方は 自由 にさせて、15年間の 追跡調査 をやったのです。

 すると、驚いたことに、健康管理 を厳重にしたグループの方が、自由 にさせたグループよりも、
1.45倍も 死亡者数 が多かったという結果が出ました。 高血圧 心疾患、ガン、自殺 なども、
健康管理 を厳しくしたグループに多く見られました。

 理由はいろいろ考えられますが、まずは 健康 のため様々な制約が ストレス となり、免疫力
どが低下したことがあげられます。 他に、健康診断 を受けると、念のため 精密検査 を受けさせ
られることがよくあり、そのたびに検査の予約から結果が出るまでの数週間、強い ストレス にさ
らされることが考えられます。

 この 実験 には当てはまりませんが、自発的に 健診 を受ける人は、正常 を確認しなければ安
心出来ない ネガティブ思考 で、その ストレス が知らないうちに 寿命 を縮めている可能性もあり
ます。

 勿論、健診 のおかげで 病気 が早期発見でき、大事に至らなかった人もいるでしょうから、健診
は受けなくてもいいと言っているわけではありません。 しかし、健診 健康管理 を厳重にやり
過ぎることが、心身 ともに悪い影響を与えるのは事実でしょう。

 似たようなことは、ガン健診 にも言えます。 政府は ガン健診 の受診率を上げることに熱心で
すが、これも単なる 思い込による可能性が大です。

 例えば、アメリカ で15万人を対象にした13年間にわたる大規模調査で、年に一回の 胸部レ
トゲン検査
を受けても、肺ガン の死亡率が下がらないことが証明されています ( 2011年米医師
会雑誌電子版 )。 他にも 乳ガン 子宮体ガン、前立腺ガン など、検診 の有効性が十分証明さ
れないものもありますし、定期的な 胃ガン検診 もアメリカでは国立ガン研究所が 「 推奨しない
としています。

 日本 では、ガン検診 を受けると ガン で死ぬリスクが 30~50 % 減るという研究もありますが、
これには客観性に問題ありとの指摘があります。 ガン検診 の有効性を示すデータを出している
のは 日本 だけで、国際的には ガン検診 を実施している国はほとんどないのが実情です。

 その一方で、2004年に イギリス のオックスフォード大学で行われた研究では、日本 ガン にな
る人の 3.2 % が、レントゲン検査 などで浴びる 放射線 が原因だという結果が出ています。 イギリ
は 0.6 %、アメリカ は 0.9 % で、日本 は調査対象15 カ 国中、ダントツ の一位だそうです ( 二
位の クロアチア で1.8 %。 但し、検査で ガン になったかどうかの判定には 疑問 があります )。

 原発事故 による 被曝 も軽視はできませんが、毎年、CTスキャン バリウム検査 放射線
浴びている人は、ガン に注意した方がいいでしょう。

                                久坂部  羊 著 " カラダはすごい ! " より




 

 老化 が進むと、骨のカルシウム分 ( 「 骨量 」 という ) が減って、「 骨粗しょう症 」 になります。 
骨質 が薄くなり、骨が スカスカ になるのです。

 骨粗しょう症 は男性より 女性 の方がなり易いですが、それは女性の 骨量 がもともと少ない上
に、閉経 ホルモンバランス が変化するからです。 女性ホルモンの エストロゲン には、骨芽
細胞 の機能を活性化させる働きがあり、閉経後 に急に エストロゲン が減少すると、それまで維
持していた 骨量 が保てなくなるのです。

 牛乳 には カルシウム が多く含まれるので、骨粗しょう症 の予防になると考えている人も多い
でしょう。 しかし、それは間違いです。

 アメリカで行われた大規模調査では、高齢者 の場合、牛乳 を多く飲む人の方が、男女とも
関節 骨折 が多いという結果が出ています。 そのためアメリカでは、1998年から、牛乳
骨粗しょう症 の予防をというコマーシャルが行われなくなりました。

 日本でも、2003年から、牛乳 の宣伝から 骨粗しょう症 の予防が消えたようですが、そのこと
はあまり知られていません。 牛乳 には勿論良い面もありますが、誤った効用がそのままに放
置されているのは問題でしょう。

 では、何故 牛乳 を多くとると 骨折 し易くなるのでしょう。 その理由は、牛乳 を飲んで 血液
ルシウム濃度 が急激に上がると、逆に 排泄 が進み過ぎ、それを補うために、カルシウム
が溶けて、血液 に流れ込むからです。 カルシウム 心臓 脳、筋肉 の活動に重要な働きを
するため、身体 が常に一定の 濃度 を保とうとして、過剰反応 が起きてしまうのです。

  カルシウム を摂り過ぎると、腎臓結石 などが出来やすいという 俗説 もありますが、これも逆で、
結石 カルシウム不足 の人の方が出来やすいことが分かっています。 慢性に カルシウム不足
が続くと、副甲状腺ホルモン が分泌され続け、から 血液 に過剰に カルシウム が供給されて、
濃度が上がるためです。 これを 「 カルシウム・パラドックス 」 といい、最近、注目されています。

 同様の理由で、カルシウム サプリメント などで摂ることも進められません。 カルシウム が足
りないと、子供は キレ やすくなるとか、高齢者は 骨粗しょう症 になるとかよく言われますが、カル
シウム の摂り過ぎは 高カルシウム血症 となり、血管、脳、膵臓 などに カルシウム沈着 が起こっ
て、動脈硬化、認知症、糖尿病 の原因になります。

 望ましい カルシウム の摂取は、野菜 小魚 から、継続して 適量 を摂ることです。 すなわち、
ランス のとれた 普通 食事 が一番ということ。 少しでも 健康 にとか、アンチエイジング とか
いう を出すと、武器を売る 死の商人 ならぬ、 健康商人 につけ込まれて、かえって 健康
を損ねかねません。

                                                                     久坂部 羊 著 ” カラダはすごい!” より
 

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