「日々是好日 日記」

東京都江戸川区船堀の鍼灸良導絡・カイロプラクティック「今井治療室」ブログです

2018年12月

体内の食物が腐らない理由
 真夏に 生ゴミ を外に放置しておくと、腐って強烈な 臭い を発しますね。
 私たちの 体温 は、36 ~ 37℃ です。 これは 体表 の温度ですから、体内 の温度は更に 1℃
くらい高くなります。 まさに 猛暑日 と同じ状態です。 それにもかかわらず、食べたものが体内で
腐敗しないのはどうしてでしょう?

 食物 は、まず 食道 から に入ります。 の粘膜からは、胃酸 消化酵素 が分泌されてい
ます。 多くの人が 「 胃で消化吸収を行っている 」 と思っていますが、そうではありません。 食物
タンパク質 をぶつ切りにすることは出来ても、の粘膜で吸収できる程に細かくなるわけでは
ありません。

 タンパク質 アミノ酸 にまで分解して、粘膜 から吸収できるようにするのは、膵臓 から分泌され
膵液 や、の粘膜から分泌される 腸液 に含まれる 消化酵素 の働きです。 したがって、
粘膜から分泌される 胃液 消化酵素 が無くても、消化 や 吸収 は出来るのです。

 それでは、は何のためにあるのでしょう?

 その答えは、を切除した人に話を聞いてみるとわかります。 を切り取った人が 口 を揃えて
言うことは、「 一度の食事でいっぱい食べられなくなった 」 ということです。

 容量 は、1200 ~ 1600 ml 。 ビール瓶  2 本分 に相当します。 つまり、「 沢山の食物
を一時的に貯蔵する 」 のが の役割ということになります。

 ところで、37℃ という 体温 の中で食物を貯蔵しているのに、の中の 食物 は 腐敗 することは
ありません。 それは、胃液 消化酵素 の働きによるものです。
 胃液 に含まれる 胃酸 消化酵素 ペプシン が、食物中の タンパク質 を寸断して、強力な
菌消毒作用 で 腐敗 などの 化学変化 を防いでいます。

 実際に、の強い 酸性 の環境で生き延びることが出来る 細菌 は殆んどありません。 ただし、
ヘリコバクター・ピロリ菌 だけは 例外 で、この 細菌 が 胃潰瘍 の原因になっています。

「 胃に穴が開く 」 は本当?
 胃液 に含まれる 塩酸 は、皮膚 がただれるほど強力な 酸性 です。 けれども、の粘膜からは
を保護するための特殊な 粘液 も分泌されていますので、自体が 消化 されることはありませ
ん。

 しかし、胃液 自律神経 が コントロールし ているため、ストレス の影響を受け易いのです。 
律神経 の働きが乱れると、を保護している 粘液 の 分泌 が悪くなり、塩酸 を含んだ 胃液 によっ
の 内壁 が溶かされることがあります。 内壁 が溶けた様子が、 が開いたように見えるので
胃に穴が開く 」 と表現されます。 この状態が、胃潰瘍 です。

 しかし、消化器 生命 を維持する 栄養 を摂る 器官 ですから、他の 組織 に比べて 細胞 の入
れ替わりが早いのです。 の 粘膜 は 約 3日小腸 にいたっては 約 1日 で入れ替わってしまい
ます。 したがって、極度の ストレス を受けて 1日で 胃潰瘍 になる反面、ストレス から 解放 された
途端に 胃壁 が 修復 されて 治って しまうこともあるのです。

どうしてお腹が空くのか
 胃壁 は、縦・横・斜め に伸び縮みする層の筋肉で構成されています。 食事 をするとこの 筋肉
が引き伸ばされて、その刺激は 神経 を通じて に伝わり、私たちは 「 お腹がいっぱい 」 という 満
腹感 を感じます。

 これとは逆に、の中が 空っぽ になると、今度は 胃壁 の筋肉が 神経 を通じて 空腹 を伝え、お
腹 が 空いた と感じるわけです。
 栄養素 を含んだ 食物 を摂取すると、胃腸 消化吸収 されて、最終的には 細胞 の活動に使わ
れます。 この 栄養素 が使い尽くされてしまうと、「 お腹が空いた 」 となり、次の 食事 を摂るわけ
です。 

 ところが、空腹感 は だけが感じているのではありません。

 栄養素 の流れを見てみると、栄養素 が一時的に 貯蔵 される場所は、肝臓 の二ヵ所です。
 は、肝臓 の 栄養素 の 貯蔵状態  を感知して、お腹 が 空いた と判断しているのです。
それでは、肝臓 が 「 空腹を感じる 」 とは、どういうことでしょう?

 食事で摂った 炭水化物 は、小腸 ブドウ糖 に分解されて血液中に放出されます。 血液中の
ブドウ糖濃度 ( 血糖値 ) を一定に保つために、余分な ブドウ糖 肝臓 グリコーゲン に変え
られて 貯蔵 されます。
 そして、時間が経って 血糖値 が低くなると、肝臓 から グリコーゲン ブドウ糖 に戻して、血液
中 に放出します。

 特に 神経細胞 ブドウ糖 に頼って活動しているため、血糖値 の変化にはとても敏感で
す。  そこで、血糖値 が低くなると、が 「 空腹を感じる 」 のです。

 お腹 が空いた時、がボーッとすることがありますね。 そんな時に チョコレート を少し口にす
ると、がすっきりと回復しますが、これは 低血糖 回復して 神経細胞 エネルギー を送った
からです。
 
 肝臓 は、血糖値 を一定に保つ働きも担っているのですね。

                           坂井建雄 著 ” 面白くて眠れなくなる人体 ” より


 
 

オシッコ が出るのは何のため?
 ハメ を外して ビール を飲み過ぎた時、やたらと トイレ が近くなりますね。 また、夏の暑い日に
運動 をして流れるほどの をかくと、色の濃い オシッコ が少しだけ出ます。
 このように、その時の状況で私たちが出す オシッコ の色や量は変化します。

 オシッコ は、腎臓 が作っています。 腎臓 は左右にありますが、合わせても 300g 程の重さで
す。 にもかかわらず、心拍出量 20% 以上の 血液 が流れる大きな働きをする臓器です。

 腎臓 の仕事 ーーー それは、体内で不要になったものを オシッコ にして排泄することです。

 皆さんは 腎臓 を、ただ オシッコ を作って不要なものを捨てている臓器だと思っていませんか?
 腎臓 が何のために オシッコ を作っているのかというと、実は 体液 ホメオスタシス恒常性
を目指しているからなのです。

 呼吸 するのも、血液 を循環させるのも、全身の 細胞 が生きていくための大切な条件です。 そ
のためには 体液 の量と成分 が一定であることが前提です。 ところが、体液 の量と成分について
は、呼吸器 循環器 消化器 も無責任です。

 体液 の量は、循環する 血液 の量に関わっています。 多すぎると 高血圧 になり、少なすぎると
循環 が滞ってしまいます。 また、体液 細胞 が生きていくための環境でもあるので、成分が変
動すると 細胞 は働けなくなり、死んでしまうのです。

 腎臓 内部j環境 の恒常性を維持する ーーー 即ち ホメオスタシス を単独で担っています。 
責任感の強い 腎臓 は仕事を全うするために、体液 に変化があると 循環器 血圧 を上げるよ
うに指示しますし、体液 の量を増やす ホルモン を出すようにも指示しています。

腎臓 水分と塩分 を調節
 体液 の量と成分を一定に保つには、特に 水分 塩分 の出る量と入る量の バランス をとる必
要があります。
 体内の 塩分濃度 は、人の 生命 を左右するほど重要なものです。

 例えば 血液中 には カリウム が殆んど含まれず、ナトリウム濃度 は一定です。 ナトリウム
0.9 % と決まっているので、これより高くても低くても、細胞 は生きていけなくなります。

 「 体内 に注射しても良い塩分濃度 」 も 0.9 % 。 これが 生理食塩水 塩分濃度 です。

 もしも間違って 塩化カリウム を注射しようものなら、人はたちまち死んでしまいます。 血液
に  カリウム が多くなってはいけません。 
 生きている 細胞 は、必ず 細胞 ナトリウム があり、細胞 カリウム が多い状
態 を保っています。 そのため、細胞膜 には二種類の 生命維持装置 が付いています。

 一つは、ナトリウムポンプ です。 細胞が活動すると、細胞ナトリウム が進入して、細胞
ナトリウム が少し増えます。 この時 ナトリウムポンプ ATP という分子を分解して、そ
のエネルギーを利用し、ナトリウム を細胞の に出し、カリウム を細胞の に戻します。
 もう一つは、カリウムチャンネル です。 細胞カリウム が増えると、その 濃度差 カリウ
の一部が 細胞に逃げるという装置です。

 細胞 が生きるためには、体内 塩分濃度 は一定に保たれていなければなりません。 つまり、
ホメオスタシス を保ち、細胞 が生きられる環境を整えている責任者が 腎臓 という訳です。
 腎臓 生命 を支えているとも言えますね。

 皆さんが ジュース を飲み過ぎたりした時は、多くの 水分 が体内に入り、余分な 水分
捨てるために三十分後には トイレ に駆け込むように 腎臓 が帳尻を合わせています。
 また、をかいて体内の 水分 が減ってくると、塩分濃度 が高くなるので、オシッコ の量も少な
く して、塩分 を多く含んだ濃い 尿 を少量出すように調節。 塩分 が排泄されるので、体内の
濃度 が下がります。

 また、塩分 を摂り過ぎると、腎臓 塩分 を排出します。 塩分 を取り込むことは簡単です。 塩
辛い物を食べれば良いのです。 ところが、腎臓 塩分 を出すには、数日という時間を要します。
 塩分 が体内に溜まると、体内の 塩分濃度 を一定に保つために 体液 の量が増えてきます。 つ
まり、水膨れ になるのです。 血液量 も増えますから、心臓 が送り出す 血液量 も増えて 血圧
上がります。 そのため、高血圧 の人は 塩分制限 が必要になるのです。

オシッコの黄色の正体
 オシッコ には、「 これだけの成分で、これだけの量を作ればよい 」 という基準値はありません。
何故なら、状況によって 臨機応変 に変化しないといけないからです。 それが出来るかどうかが、
まさに 腎臓 の真髄です。

 予め オシッコ の量は決まっていないのですから、変動 して当たり前。 普通に生活していれば、
大体この位の範囲に収まるという アバウト なものが、正常値 といわれる範囲です。 ただ、正常
 から外れていれば、体 に何か 病気 があると判断する目安にはなります。 けれども、尿 の色
はあまり当てになりません。

 実は、オシッコ を舐めると、ちょっと ショッパイ 味がします。 塩分 が溶けているからです。 
ッコ の成分は約 95%水分 で、残りは 固形物 です。 固形物 には タンパク質 が 代謝
使われた 残りカス が含まれています。

 したがって、尿 タンパク 自体は混じっていません。 通常は、腎臓 糸球体 で濾過された
後、 尿細管 で 再吸収 されて 血液 に戻されて 再利用 されるからです。 しかし、腎臓 の 機能
が低下していると、タンパク が 再吸収 されずに 尿 に混じることがあります。
 この他、激しい 運動 をした直後や 風邪 などで 高熱 を出した時にも、尿 タンパク が混じるこ
ともあるため、「 尿タンパク 」 を指摘された時には、念のために 再検査 をしたほうが良いでしょう。

 また、オシッコ 黄色 の正体は 「 ウロクローム 」 という 色素 です。  

 ウロクローム は、ウンコ と同じ ビリルビン に由来します。 ビリルビン は、古くなって壊さ
れた 赤血球 の 色素 なので、黄色 をしています。 腸内細菌 に分解された ビリルビン は、ウロ
ビリノ
ーゲン に変化し、更に 肝臓 から 腎臓 に 排出 される時には ウロクローム に変化します。
 
 いくら変化しても 由来 は一緒ですから、オシッコ 黄色 をしているわけです。 

 

 

 
 

 


 

体脂肪計 の仕組み
 ボクシングの試合前に行う 計量 の際、選手たちが少しでも 体重 を減らすために をかい
たり、トイレ に行く光景を見かけることがあります。
 この様に 体重 は、体内のものを出せばいくらかは減るものです。 トイレに行く前と行った後
では、キロぐらい減っていることもあります。

 しかし、脂肪 細胞 に蓄積したものなので、トイレで 排泄 できません。 体にしっかり付いて
いるもののはずですが、「 体脂肪計 」 に乗ると、なぜか 日の中でかなりの変動があります。

 これは、どういうことでしょうか。

 そもそも 体脂肪計 は、どうやって体内の 脂肪量 を計測しているのでしょう。
 電気 を通すことは、皆さんもご存じだと思います。 内臓筋肉 には 血液 という 水分
が含まれており、電気 を通します。 これに対して 脂肪 は、電気 を通しにくい性質があります。 
この性質を利用したのが、体脂肪計 です。

 体脂肪計 の足を乗せるところに付いている銀色の金属は 電極板 です。 ここから微弱の
を流すことで、体内に起こる 電気抵抗電流 の流れにくさ ) を測り、内臓筋肉 水分 と、
脂肪 の割合から 脂肪率 を算出しています。

 つまり、体内に 電流 がよく通るということは 「 水分が多い ( 脂肪が少ない ) 」 と判断して、
脂肪率 は低くなるわけです。
 したがって、お風呂上りの濡れた足で 体脂肪計 に乗れば、電気 が通り易い状態になり、体脂
肪率 は低くなります。 また、おを飲んだ後の体は 脱水状態 になり易いため、水分量 が減っ
体脂肪率 は高くなる傾向があります。

 日の中でも、起きてすぐに測れば、睡眠中は 水分 を摂っていないので 体脂肪率 は高くな
ります。
 このように、の状態によっても、体脂肪計 の数値は変わるものなのです。

メタボ の人は 体脂肪の誤差 が生じ易い
 体脂肪計 には、あらかじめ 身長や年齢、性別 ごとの 基本データ が大量にインプットされてい
ます。 そのうえで、購入者が入力した 身長、性別 などの 基本データ に基づいて 体脂肪率
推定値 が表示されているのです。

 つまり、表示された数値はあくまで 推定値 であり、実際の 体脂肪率 ではありません。 皆さん
が一般的な 体型 をしていれば、基本データ に近いので 誤差 の範囲内に収まるでしょう。

 しかし、メタボリック症候群 になると、基本データ から大きく外れるため、誤差 が生じ易くなりま
す。

                              坂井建雄 著 ” 面白くて眠れなくなる人体 ” より       

 

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