「日々是好日 日記」

東京都江戸川区船堀の鍼灸良導絡・カイロプラクティック「今井治療室」ブログです

2019年01月

 食物繊維 は植物に含まれている 難消化性成分 の総称で、大きく 水溶性 不溶性 に分類
される。 従来は役に立たないと考えられてきたが、最近の研究で 腸内の細菌 により分解され
エネルギー源 として利用されるのみならず、食後の 血糖上昇 コレステロール の 吸収 を抑
制する効果、肥満防止効果 などが確認されている。
 
 厚生労働省は 1日の 摂取基準 として 18歳以上の男性 20g 以上、女性 18g 以上を目標
値としているが、現状の 平均摂取量 は 15g で、多くの国民が摂取基準を満たしていない。

認知機能の維持に効果
 そんな中、米イリノイ大学のステファニー・マット博士らの研究チームは、高齢期の 認知機能
低下 認知症 の発症に の 炎症 が大きな役割を果たしていることに注目。 腸内細菌
水溶性食物繊維 を分解して産生する 酪酸 などの 短鎖脂肪酸 が、の 炎症 を抑制し
老化性変化 を遅らせる可能性を 動物実験 で検証した。

 研究チームは高齢マウスを 水溶性食物繊維 の含有量が低い餌の群と、含有量が高い餌の
群に分け 4週間飼育した後、の 炎症 を 比較・検討 した。

 その結果、水溶性繊維 の含有量が 低い群では 脳の海馬 に強い 炎症 が認められたが、

性繊維 の含有量が 高い群では 酪酸 などの 短鎖脂肪酸 の産生が認められ、
海馬 の 炎症 が抑制されていた。

 マット博士は、腸内 の 善玉菌 が 水溶性繊維 を分解した 代謝産物 である 酪酸 などの
鎖脂肪酸 ミクログリア という 炎症細胞 に直接作用 し、脳の海馬 の 炎症 を抑制す
ることが明らかになった点を強調する。

 ちなみに今回の実験に用いられた 水溶性食物繊維 イヌリン キクイモ ニンニク
マネ
ゴボウヤーコン といった食材に豊富に含まれている。 高齢期の 認知機能 を維持
するためにも積極的に 水溶性食物繊維 を 摂取 したい。   
                                  (白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長)

                               新聞コラム Dr. 白澤 ” 100歳 への道 ” より


 

 うつ病気分障害 の一種で、意欲興味精神活動 の低下焦燥不眠持続する悲し
不安 などを特徴とした 精神疾患 である。 有病率は世界では 1~8 % 、日本では 1~
2 %女性 に多い。 近年増加傾向にあり、高齢化 との関連性が報告されている。

 そんな中、加工食品 ファストフード の普及が うつ病 の増加と関連するとの報告が話題を
呼んでいる。 豪 ジェームズクック大学の マキシム・ベルガー博士 らの研究チームは、オース
トラリア北部 ・ トレス海峡にある ワイベン島とメル島という二つの島の 食生活 に注目した。

 ワイベン島は トレス海峡の行政本部がある本島で、ファストフード店コンビニエンスストア
が発展。 メル島には ファストフード店 がなく、コンビニ は 1 店舗しかない。

 研究チームはそれぞれの島民約 100人 を対象に 食事血中の脂肪酸濃度問診 による
うつ病 の有無を調査した。

 その結果、メル島の島民は 魚介類 の摂取量が多く 加工食品 の摂取が少なく、不飽和脂肪
である オメガ 6 オメガ 3 の 血中濃度 の比率がワイベン島の島民よりも低かった。 うつ
と診断された島民はワイベン島で 16人 だったのに対し、メル島は 3人 だった。 

 解析の結果、うつ病 の発症は の摂取量と オメガ 6オメガ 3 の 血中濃度 の比率に関
連していることが分かった。

ファストフード店 や コンビニ の 加工食品 に使われている 油 は オメガ 6 に含まれている
油は オメガ 3 なので、ベルガー博士 は 生活環境 の違いが島民の 血中濃度 の比率に影響
を及ぼしたと考察。 今回の研究で ファストフード店コンビニ の普及との関連性が明らかに
なった点を強調する。 

  うつ病 を予防するためにも、加工食品 を減らして 魚介類 の摂取を増やす必要がありそうだ。 

                            (白澤卓二 ・ お茶の水健康長寿クリニック院長)

                   新聞コラム Dr. 白澤  ” 100歳への道 "  より


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