「日々是好日 日記」

東京都江戸川区船堀の鍼灸良導絡・カイロプラクティック「今井治療室」ブログです

2019年04月

ヒト エネルギー の正体
 どんなに強力で効率的な エンジン を積み込んだ 自動車 や 宇宙ロケット でも、
適切に エネルギー が供給されないと 1 ミリ だって動きません。
 同様に 生体 も エネルギー が供給されないと正しく機能しません。 そのため
に 細胞 に潜んでいるのが ミトコンドリア です。
 
 自動車 や ロケット では エネルギー を生み出す エンジン は一つの ユニット に
なっていますが、ヒト では エンジン は細胞の一つ一つに分散配置されています。
 それが ミトコンドリア。 円形、繭状、ヒモ状 と多彩な形をした 細胞内小器官
であり、ヒト が使う エネルギー の大半を生み出しています。

 ヒト のように、細胞核 を持つ 細胞(真核細胞)の集まりからなる生物を「 真核
生物 」と呼びますが、真核細胞 には必ず ミトコンドリア が潜んでいます。

 ミトコンドリア の祖先は、私たちの 腸内 に棲み着いて共生している 腸内細菌
同じように、真核細胞内 に共生する道を選んだ バクテリア だと言われています。
エネルギー を効率的に生み出してくれる ミトコンドリア と共生することは、家主で
ある 真核生物 にとっても好都合だったのでしょう。

 ミトコンドリア に更に詳しく触れる前に、ヒト が使っている エネルギー の正体に
ついて考えてみます。

 筋肉 心臓 など ヒト の 細胞 の エネルギー源 になっているのは、食事から摂り
入れる 糖質、脂質、タンパク質 のいわゆる 3 大栄養素。 タンパク質 は身体を
作る働きがメインであり、糖質 脂質 で 全エネルギー の 90 % を作り出している
と言われています。  

 ただし、3 大栄養素 が直に エネルギー になっているのではありません。 細胞 の
直接の エネルギー源 になっているのは、ATP (アデノシン三リン酸)という エネル
ギー貯蔵物質 です。

 ATP アデニン リボース という物質に 3個の リン が付いた構造をしています。 
そこから リン が一つ外れて ADP (アデノシン二リン酸)になる時に発生する 化学エ
ネルギー が、細胞 の直接の エネルギー源 となるのです。 ATP の貯蔵量には限り
がありますから、細胞 は ADP ATP に リサイクル して再利用しています。 その時
に利用されているのが 糖質 脂質 などの 栄養素 なのです。

 成人男性が 1日に産生・再利用している ATP は、その人の 体重 にほぼ等しいと言
われています。 体重 60 ㎏ なら延べ 60 ㎏ の ATP を 産生・再利用 しているのです。 
そして 身体 が消費している ATP の殆ど全てを休みなく生み出しているのが、細胞内
の 小さな器官 である ミトコンドリア なのです。

                                       斎藤糧三 著 ” 慢性病を根本から治す ” より
                                                                  「機能性医学」の考え方

認知機能 に関与
 これまでに多くの 長寿遺伝子 が、土壌中に生息する体長 1㎜ 程の小さな エレ
ガンス線虫 長寿変異株 の遺伝学的研究から発見されてきた。

 ドイツ・ケルン大学のトルシュテン・ホッペ博士らの研究チームは、この 線虫 に存
在する 358個の神経細胞のうち、食べ物の を感知している 2個の 感覚神経細
のうちの 1個である AWCニューロン に着目。 線虫  を感知すると、小腸
の細胞で タンパク質 の分解が誘導されることを発見した。
 
 更に AWCニューロン を介して 小腸細胞での タンパク質分解 が促進されると 線虫
寿命が延び、逆に餌から を除くと AWCニューロン のシグナルが弱くなって タンパ
ク質 の分解が阻害され、老廃物 が蓄積して 線虫 寿命 が短くなることを明らかにした。

 ヒト でも の中の細胞から の刺激が伝わることが知られているが、アルツ
ハイマー病 では 認知機能 が下がる前から 匂い 感じなくなることが報告されている。

 認知機能 が低下する アルツハイマー病 では、異常蓄積する アミロイドβ タンパク質
により 神経細胞 が死んでいくことが報告されているが、タンパク質 の分解が阻害され
アミロイドβ タンパク質 が異常蓄積しているという仮説もある。

 ラベンダー などの には リラックス効果 があり、古くから アロマセラピー など医
療に応用されているが、は直接 を刺激することから 記憶 などの 認知機能 にも関
与している可能性がある。 
 
 ハーブ などを食材として使うと 食欲増進 などの効果があるが、ハーブ に含まれてい
る香り成分が を刺激したり、タンパク質 の分解を促進したりして 認知機能 を維持し
ている可能性がある。

 食品の 認知機能 を高めるための の刺激として再注目したい。
                                                                    (白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長)

               新聞コラム Dr. 白澤 ” 100 歳への道 ” より


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