座位 時間 を軽い 運動 や 睡眠 に
新型 コロナ ウイルス の 世界的 大流行 で 都市 封鎖( ロック ダウン )を 行った 国
が 多数 あり、世界中 で 多くの 人 が スティ ホーム や 在宅 勤務 を 余儀 なくされた。
本 コラム でも、外出 できなくなった 高齢者 の 認知 機能 を 維持 する ことが 重要
だという 研究 論文 を 紹介 したが、自宅 にいる 時間 が 増えると 身体 活動量 が 下が
って「 コロナ 太り 」を 招き、心臓病 関連 疾患 による 死亡率 が 増加 する 危険性 を
指摘 する 研究者 も 多い。
ブラジル の サンパウロ 大学 医学部 の チアゴ・ペサーニャ 博士 らの 研究 チーム は、
自宅 での 自粛 生活 が 4 週間 と 短 期間 であっても、その 間 の 身体 活動 量 の 低下
は 心臓病 関連 疾患 の 死亡率 に 影響 を 与える だろうと 警鐘 を 鳴らした。
スティ ホーム 中 には テレビ 視聴 や 読書 といった 座位 時間 が 増え、心臓病 や 動
脈 硬化、冠状 動脈 疾患 の 発症 リスク や 死亡 リスク が 増える ことが 知られている。
研究 チーム は これまでの 身体 活動 低下 と 心臓病 関連 疾患 の リスク の 関連性 に
関する 論文 を 基に、新型 コロナ による 心臓病 関連 疾患 による 死亡率 の 増加 を推
定 した。
研究 チーム によると、新型 コロナ が 流行 する 前の 2018 年 の 統計 では、身体 活
動量 の 低下 が 全 死亡率 に 与える 寄与率( 原因の度合い )は 約 9 % で、世界中 で
毎年 530 万人 が 死亡 したと 推定。 今回 は 流行 前 より 身体 活動量 が 25 % 低下
した 時には 全 死亡数 が 130 万人 増加 し、50 % 低下 では 同 270 万人 増える として
いる。
では、どうすれば スティ ホーム 中 でも 身体 活動量 を 保てる のか。
米 アイオワ 州立 大学 の 運動 科学 部門 の ジャコブ・メイヤー 博士 らの 研究 チー
ム は 20 ~ 35 歳 の 健康 成人 423 人 を 対象 に 座位 時間 を 軽い 運動 や 中等度 以上
の 運動、睡眠 時間 に 充て、1 年後 に 対象者 の ストレス 度合い、気分 の 改善 度合
い、BMI( 体格指数 )に どのような 影響 を 与える のかを 調べた。
その 結果、座位 時間 を 睡眠 に 充てる だけでも ストレス 低下、気分 の 改善 や B
MI の 低下 効果 などが あることが 分かった。
座位 時間 を 中等度 以上 の 運動 に 置き 換える のが 理想的 だが、スティ ホーム 中
にできる ことには 限り がある。 室内 を 歩き 回ったり、部屋 で ヨガ や 太極拳、ダ
ンス などの 軽い 運動 を したり して 睡眠 時間 を 増やす と いったことを 取り 入れる
だけでも、健康 の 維持 に 役立ち そうだ。
(白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長)
新聞コラム Dr. 白澤 ” 100 歳への道 ” より
新型 コロナ ウイルス の 世界的 大流行 で 都市 封鎖( ロック ダウン )を 行った 国
が 多数 あり、世界中 で 多くの 人 が スティ ホーム や 在宅 勤務 を 余儀 なくされた。
本 コラム でも、外出 できなくなった 高齢者 の 認知 機能 を 維持 する ことが 重要
だという 研究 論文 を 紹介 したが、自宅 にいる 時間 が 増えると 身体 活動量 が 下が
って「 コロナ 太り 」を 招き、心臓病 関連 疾患 による 死亡率 が 増加 する 危険性 を
指摘 する 研究者 も 多い。
ブラジル の サンパウロ 大学 医学部 の チアゴ・ペサーニャ 博士 らの 研究 チーム は、
自宅 での 自粛 生活 が 4 週間 と 短 期間 であっても、その 間 の 身体 活動 量 の 低下
は 心臓病 関連 疾患 の 死亡率 に 影響 を 与える だろうと 警鐘 を 鳴らした。
スティ ホーム 中 には テレビ 視聴 や 読書 といった 座位 時間 が 増え、心臓病 や 動
脈 硬化、冠状 動脈 疾患 の 発症 リスク や 死亡 リスク が 増える ことが 知られている。
研究 チーム は これまでの 身体 活動 低下 と 心臓病 関連 疾患 の リスク の 関連性 に
関する 論文 を 基に、新型 コロナ による 心臓病 関連 疾患 による 死亡率 の 増加 を推
定 した。
研究 チーム によると、新型 コロナ が 流行 する 前の 2018 年 の 統計 では、身体 活
動量 の 低下 が 全 死亡率 に 与える 寄与率( 原因の度合い )は 約 9 % で、世界中 で
毎年 530 万人 が 死亡 したと 推定。 今回 は 流行 前 より 身体 活動量 が 25 % 低下
した 時には 全 死亡数 が 130 万人 増加 し、50 % 低下 では 同 270 万人 増える として
いる。
では、どうすれば スティ ホーム 中 でも 身体 活動量 を 保てる のか。
米 アイオワ 州立 大学 の 運動 科学 部門 の ジャコブ・メイヤー 博士 らの 研究 チー
ム は 20 ~ 35 歳 の 健康 成人 423 人 を 対象 に 座位 時間 を 軽い 運動 や 中等度 以上
の 運動、睡眠 時間 に 充て、1 年後 に 対象者 の ストレス 度合い、気分 の 改善 度合
い、BMI( 体格指数 )に どのような 影響 を 与える のかを 調べた。
その 結果、座位 時間 を 睡眠 に 充てる だけでも ストレス 低下、気分 の 改善 や B
MI の 低下 効果 などが あることが 分かった。
座位 時間 を 中等度 以上 の 運動 に 置き 換える のが 理想的 だが、スティ ホーム 中
にできる ことには 限り がある。 室内 を 歩き 回ったり、部屋 で ヨガ や 太極拳、ダ
ンス などの 軽い 運動 を したり して 睡眠 時間 を 増やす と いったことを 取り 入れる
だけでも、健康 の 維持 に 役立ち そうだ。
(白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長)
新聞コラム Dr. 白澤 ” 100 歳への道 ” より