大脳皮質には「左脳」と「右脳」がありますが大まかに次のような役割があります。

左脳の働き
言語 詳細を見る 論理的な思考 科学 数学 書字 戦略計算

右脳の働き
絵を見る 音楽を聴く 概要 パターン 観察 形 想像力 美的

また「左脳」は交感神経を亢進させ、「右脳」は交感神経を亢進させると言われています。
交感神経は活動時の神経で、血圧の上昇やエネルギーを消費する変化をもたらします。副交感神経は休息時の神経で、血圧の低下や消化吸収を促し、エネルギーを確保する変化をもたらします。 

交感神経と副交感神経は自律神経であり、その名の通り自分の意志でコントロールできないものですが、唯一自分で調節できるのが呼吸です。その中でも鼻呼吸において、右の鼻で呼吸をすると左脳が活性化し、左の鼻で呼吸をすると右脳が活性化すると言われています。

毎日のデスクワークや、スマホなどの細かい字を読む動作、日常生活で左脳ばかりを刺激していることによって、活動的な自律神経である交感神経が優位な状態が続くと、うまくスイッチオフできない状態が起きることがあります。
なかなか夜になっても寝付けない方はいらっしゃいませんか?
そういう方にこそ、左の鼻での鼻呼吸を試していただきたいです。「1・2・3・4」と頭の中で数えながら左の鼻で吸い込み、「1・2・3・4・5・6・7・8」と数えながら左の鼻で吐くという感じです。
右の鼻を押さえて、ゆっくりと左の鼻で呼吸をしていると3~5分で少し変化が感じられると思います。同時にゆったりとした音楽を聴いたりするのも寝付けない方には効果的だと思います。
もちろん起きていても、仕事の合間などリラックスしたい時に左の鼻呼吸はおすすめです。

今年もあと少しになりましたが、年末年始のお休みは右脳を活性化して、リラックスした日々を送ってみてはいかがでしょうか?
それでは皆様良いお年をお迎えください。