色彩療法(カラーセラピー)
 が我々の健康に効能をもたらすことについては、現在の医学界では異論なく認められている。
また、特定の波長 が持つ効能についても、同様に認められている。ガン の治療にはX線 が高い効果
を上げている。一方で、紫外線(UV)が皮膚に何らかの作用を及ぼすことも、黒色腫 の原因になるこ
とから判っている。
農産物加工業では、紫外線殺菌装置 が規格品になっている。UVC(UVの一種)を数秒間照射するだ
けで、表面に付着している病原菌 の99.999%以上を殺菌 できるのだ。

 しかし、思い出していただきたいのは、X線 紫外線 も、と同じ波長 だということだ。ただ、我々の
目には見えない だけである。それでいて、のもたらす効用となると、医学界の人々は不信感をあら
わにする。同じ波長でも、X線 紫外線 の効果を疑う者は誰一人いないのに、おかしな話ではなかろ
うか。

 中国医術には、暖色 寒色 がある。暖色は「」に相当し、緋色 から までの男性的 な色である。
一方、寒色は「」に相当し、から までの女性的 な色である。

 インドの伝統医学 アーユルヴェーダ では、それぞれの チャクラ が特定の色を持っている。
]  頭頂 のチャクラの色。精神病 や軽い神経症 に効用がある。
[ ] のチャクラの色。睡眠障害頭痛ストレス喘息 の治療に使われ、言葉を話す能力を向上さ
   せる。
] 心臓 のチャクラの色。人体のバランス を保つための大きな力を持つ。
[ 黄色 ] 腹腔神経叢 のチャクラの色。精神活動 を促し、ストレス のみならず、関節炎 リューマチ
           消化器、もしくはの治療に効果がある。
[ オレンジ ] 脾臓のチャクラの色。生気や活力や意欲を高める。
[ ] 神聖な場所会陰)のチャクラの色。うつ病 の疾患、低血圧 に効く。
[ インディゴ ] 六番目のチャクラの色。血を浄化 し、視力聴力嗅覚 に影響を与える。

 西洋では、19世紀末にデンマーク人のリーベング・フィンセンが、結核 の治療の為に、色の研究所
を設立した。彼は色に対する取り組みを評価されて、1903年にノーベル賞 を授与されている。
現代の「カラーセラピー」の基礎を築いたディンシャー・ガーダリー博士の説によれば、人体 はまるで
生きているプリズム のように、を基本的な要素に分離することで、バランス を保つのに必要なエネ
ルギーをくみ取っているという。

 今日フランスでは、色は非常に特異な使われ方をしている。例えば、出産 の現場では、黄疸 に対処
するため、未熟児 は必ず保育器に入れられ、青い光 の照射を受けて、ビリルビン の過剰分を除去す
ることになっている。

 皮膚科学 の分野では、線状皮膚萎縮 傷痕 は、オレンジ がかったの強い光を当てると、50~
80%薄くなる。
神経外科 で麻酔医として働くS・コマレツ博士は、サンクトペテルブルクの病院で、患者を目醒めさせる
のにカラーセラピー を用いている。

 ロザンヌの眼科医 グルノエ博士は、網膜 は、たとえ目を閉じていても夜間も活動していること、また
い光(目を閉じているとピンクとして知覚される)は、不眠 の治療に有効であることを証明した。赤 
は、眠ることだけを考えている不眠症患者 の神経を「集中させる」からである。
 
 しかし、認めなくてはならないが、西洋では、カラーセラピー は未だにめったに用いられず、医療機関
からは呪術 めいた施療行為と見なされている。

 だが、こうした状況も変わりつつある。

 ごく最近、ロシア で行われた調査によると、白色の光 は、うつ 無力症 の患者に目覚ましい効果をも
たらし、黄色い光 は、自律神経の不調 による 無力症 を患っている患者に有効だという。
 イラン の大学が最近行った調査では、従来の病院における治療に、カラーセラピー を組み合わせると、
確かな効果が得られること、特に患者の満足感 が高いことが明らかにされた。

 フランス では、ワイス、アグラパール、オベルジャン、ブルダンなど何名もの医師たちが、を用いた
治療を行っている。彼らは、それぞれのやり方で「色に働きかけている」。その理論と方法を、是非とも
知ってもらいたい。彼らが成果を出していること ーーまさにプラシーボ効果 によってーー そして、彼らの
実践方法を真剣に取り入れることで、医学 も多くを学であろうことを確信しているからだ。

                                                                                                          ” 色の力 ” より抜粋