解毒システムを一手に担う
 体内 解毒システム を一手に担っているのは 肝臓。  肝臓 は横隔膜のすぐ下にある人体最大
臓器 であり、男性 で 1.2~1.4 kg、女性 で 1.0~1.2 kg ほどの重さがあります。 肝臓 エネル
ギー
代謝 脂質 消化 に欠かせない 胆汁酸 の産生といった幅広い機能を担っています
が、機能性医学 がことに目を向けるのはその強力な 解毒作用 です。
 
 水、空気、食べ物 などから体内に入り込む 有害物 には、に溶け易い 水溶性 に溶け易
脂溶性 の2つがあります。

 水溶性 有害物 腎臓 血液 から濾し出されて、比較的短時間のうちに 尿 に混じって 排泄
されます。 故に蓄積による 悪影響 をさほど気にしなくてもよいと言えます。 それに対して 脂溶性
有害物 は、に溶けにくいため 尿 から排泄されず、 肝臓 解毒 が滞ると体内の 細胞 体脂
にずっと居座ります。 私たちの 体内 に入る 有害物 の大半は 脂溶性 ですから、それが 慢性疾
を引き起こすのです。

 肝臓 では ホルモン 不活性化 も行われています。 ホルモン 人体 にとって 不可欠 ですが、
医薬品 のように 必要量 が決まっていますから、用が済んだ ホルモン 肝臓 で分解され 無力化
されているのです。

 ホルモン にも 水溶性 脂溶性 があり、このうち 脂溶性ホルモン 肝臓 不活性化 されてい
ます。  肝臓 解毒機能 が何らかの理由で下がると分解されない ホルモン 体内 に長く留まり、
医薬品 を過剰に摂ると 副作用 が強く出るように、人体 マイナス の影響を与えてしまいます。   
その最たるものが 女性ホルモン です。

 女性ホルモン には エストロゲン プロゲステロン があります。 エストロゲン は女性の 卵巣 で合
成されますが、実は 男女 を問わず アロマターゼ という 酵素 の働きで 脂肪細胞 でも合成されてい
ます。 不活性化 されない エストロゲン 子宮内膜症 乳腺症 が悪化する一因となり、エストロゲ
代謝物 の一部は 乳がん リスクファクター でもあります。

 男性でも 女性ホルモン は分泌されていますので、アルコール依存症 などで 肝臓 の大半にダメー
ジを負うと 解毒機能 が崩壊し、不活性化 されない 女性ホルモン の働きで女性のように 乳房 が大
きくなることがあります。

 断食 などで食事を抜くと 蕁麻疹 などの 自家中毒 を起こすこともありますが、これは 断食 カロ
リー を制限すると 体脂肪 の分解が亢進することで、体脂肪 に貯蔵されていた 脂溶性 有害物
一度に出てくるのが原因だと考えられています。 こうした 自家中毒 を防ぐためには、マイルドな 断食
にとどめ、肝臓 解毒 に必要な 栄養素 を十分に補うことが大切です。
                                                    次回に続く
                             ”慢性病を根本から治す” より転載