2つのフェーズ
 肝臓 における 解毒システム は2つの フェーズ( 局面 ) に分けられます。 血液 に含まれる
溶性 有害物 血管 肝臓 へ運び込まれます。 フェーズ 1 では、脂溶性 の有害物を
溶け易い性質に変える 水酸化 を行います。 この時必要になるのが、シトクロムP450 という 解毒
酵素 です。 シトクロムP450 は全部で 50 種類ほどあり、そのうちの凡そ 15 種類が 肝臓 での
に積極的に関与しています。


 続く フェーズ 2 では、水酸化 に溶け易い 水溶性 になった有害物を、アミノ酸 などと結合さ
せて「 抱合体 」という安定した 化合物 に加工します。 低レベル 放射能廃棄物 ガラス繊維
などで固めて 安定化 させるイメージです。 無毒化 された 水溶性 の「 抱合体 」は、尿 便 に混
じって体外へと排泄されます。 この 抱合 という処理は 肝臓 を構成している 肝細胞 細胞質
行われています。

 細胞質 とは、細胞核 ミトコンドリア などの 細胞内小器官 を除いた部分。 抱合 に用いられる
酵素 によって、グルクロン酸抱合、グルタチオン酸抱合、硫酸抱合、N - アセチル抱合 などのバリ
エーションがあります。 このうち グルクロン酸抱合 だけは 細胞質 ではなく、肝細胞 小胞体
いう 細胞小器官 で行われています。

 水銀 などの 有害重金属 フェーズ 1 では 無毒化 されないのですが、フェーズ 2 安定化
排泄 することが可能になります。 水銀 などの 有害重金属 は、硫黄 を含む システイン のよう
アミノ酸 と結合し易い性質があり、「 抱合体 」を作って 体外 へ排出されます。
                                                      次回に続く
                    光文社新書 ”慢性病を根本から治す” より転載