「早め、こまめ、少なめ」
 肝臓 での 解毒 はフェーズ1、フェーズ2の2段階でしたが、その先にフェーズ3とも言える段階
があります。 それが 排泄 です。


 便秘 をしていると 腸内 に「抱合体」で安定化された 有害物 が長く留まります。 すると 悪玉菌
によって「抱合体」が 分解 されてしまい、有害物 大腸 粘膜 から吸収されて 逆流 する恐れ
があります。 せっかく 肝臓 で苦労して 解毒 したものが逆戻りするのです。

 フェーズ3を円滑に進めるには、プロバイオティクス プレバイオティクス 腸内環境 を整え
ることが大切です。 腸内環境 が良くなると 便秘 が解消しますし、「抱合体」の 結合 を外そうと
する 悪玉菌 の活動も抑えられます。 尿中排出 も大切です。 腎臓 の負担を少なくして 有害物
の除去を進めるには、適切な 水分摂取 も欠かせません。 機能性医学 から見ると も立派な
栄養素 なのです。

 ヒト は1日あたり、尿 から1500mℓ 、皮膚 から 600mℓ 、呼気 から 300mℓ 、排便 から 100mℓ 、
合計 2500mℓ  の 水分 を失っています。 一方、エネルギー 体内 で作るときに1日 300mℓ ほ
どの 水分 代謝水 として 体内 で産生されています。 差し引きの 水分必要量 は 2200mℓ です
が、このうち 1000mℓ は 食べ物 から摂取していますから、腎臓 での 尿 排泄 を促進するには
1日 1200mℓ を目安に 水分 を摂取するのがお勧め。 それ以上摂っても 腎臓 機能 が正常な
健康 を害することはありません。

 水分 ミネラルウォーター から摂るのが基本です。 スポーツドリンク には 糖質 人工甘味
が多く含まれているので 体内環境 に悪い影響を与えます。 コーヒー お茶 糖質 カロ
リー
もゼロですが、利尿作用 がある カフェイン が含まれており、飲んだ量以上に 排尿 して 体内
が一時的に 水分不足 に陥る恐れがあります。

 食べ物 にも 水分 が含まれていますから、ダイエット で食事量を制限するとそれだけ 水分摂取量
が少なくなっています。 長時間の 入浴 運動 発汗 したり、下痢 などで 水分 を失ったりする
ときも、それを補うために多めの 水分補給 が求められます。 入浴 運動 の前後で 体重 を計り、
体重減少分 が補えるまで 水分摂取 をしてください。 寝ている間には 皮膚 呼気 などから 水分
を失い、睡眠中は 排尿 が滞りますから、就寝前と起床後にはそれぞれコップ1杯の 水分 を補う習
慣をつけるようにするとよいでしょう。

 水分摂取 のポイントは 早め、こまめ、少なめ 」。 ヒト が渇いたと感じた時には、すでに軽
脱水 を起こしています。 加齢 と共に の渇きを覚えにくくなりますから、が渇いていなくても
早め 」 水分摂取 をします。 そして ヒト 体液濃度(浸透圧) の急激な変化を避けるため
に、一度に多くの 水分 を摂ることが出来ません。 摂ったとしても直ぐに 排泄 されるので、コップ半分
くらいを こまめ、少なめ 」 に摂るようにします。

 トイレ 尿 の濃さを観察して 濃いな 」 と思ったら、水分摂取 が足りずに 脱水 している証拠。 
血管 の丸みがなくなり、ペシャンコ になるのも 脱水 のサインです。

                             光文社新書 ”慢性病を根本から治す” より 転載