伝統的和食 がお薦め
 アルツハイマー病 では発症初期から 睡眠・覚醒のリズム が崩れ、昼夜逆転 を起こし易くなる。
更に症状が進み 見当識障害 が加わると、夜間に 俳諧 するという困った 行動障害 が起きるよう
になる。

 カリフォルニア大学サンフランシスコ校グラッドストーン神経病研究所のジョルジュ・パロップ博士
らの研究チームは、介在ニューロン と呼ばれる 抑制系の神経細胞 脳のリズム を制御する働
きを担っていることに注目。

 アルツハイマー病 を発症するネズミの 大脳皮質 介在ニューロン を調べると、アルツハイマー
の進行に伴い 脳の介在ニューロン の数が減少、脳のリズム が崩れるのに伴い 記憶・学習
どの 認知機能 の低下につながることが分かった。

 ネズミの 胎児脳 から 介在ニューロン の源になる 胎児脳組織 アルツハイマー病 を発症したネ
ズミに移植したところ、胎児脳移植片 に存在した 幹細胞 介在ニューロン 分化 して新たに
制性の神経回路 を形成することに成功した。

 リズム が改善したネズミの は、分化した 介在ニューロ ン GABA という 抑制性神経伝達物
を合成していた。 脳波 を測定すると、アルツハイマー病 で抑制されていた ガンマ波 の活動が
復活し 脳のリズム が正常化するのに伴い 認知機能 も改善していた。

 これまでは パーキンソン病 に対して ヒト 胎児脳 移植 する治療が試されてきたが、アルツ
イマー病 に対しても 同様のアプローチ が可能なのではないかとパロップ博士は考察する。

 研究チームが注目した 介在ニューロン GABA分泌 しているが、発芽玄米、カカオ、漬物、
白味噌やキムチ などの食材に含まれる GABA にも 神経 リラックス させる作用が報告されてい
る。 高齢期 脳のリズム を保つためにも 発芽玄米に味噌汁、漬物 といった 伝統的和食 がお薦
めだ。
                    
                             (白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長)

                   新聞記事 Dr. 白澤 ” 100 歳への道 ” より 転載