定期的な ウオーキング 寿命 を延ばす効果があることが知られている。 最近の米ペンシ
ルベニア大などの研究でも、1日に 座っている 時間を 30 分 でも ウオーキング などの 運動
に振り替えると 死亡リスク が5年間で 51 % も減少すると報告されている。

 しかし、ウオーキング といっても散策しながら ゆっくり 歩くことから、ポールを使用した 速歩き
まで様々で、汗ばむ 位の運動量でないと 寿命延長効果 が出ないと主張する研究も多い。

 そんな中、歩行速度 速い 人は ゆっくり 歩く人に比べて 死亡リスク が有意に低いという
研究結果が、豪シドニー大から発表され話題を呼んでいる。

 エマニュエル・スタマタキス博士らの研究チームは、1994 年から 2008 年に実施されたイング
ランドとスコットランドにおける 11 件の 疫学調査 から、追跡可能だった 4 万 9731 人を対象に
歩行速度 死亡率 との関連性を調査した。

 歩行速度ゆっくり、平均的、速い、より速い(時速4K以上) の 4群 に分類した。 その結果
ゆっくり 歩く人に比べて 平均的 な速さで歩く人は 全死亡リスク が 20 % 低く、速く 歩く人 (速い
と より速いを合わせて) では 全死亡リスク が 24 % 低いことが分かった。

 また、疾患別の 死亡率 との関連性を検討したところ、心血管疾患 による 死亡率 歩行速度
の間には関連性を見いだせたが、ガン による 死亡率 歩行速度 の間には関連性を見いだせ
なかった。

 歩行速度 なることによる 運動負荷 に対して、心肺機能 がより機能的に適応して 心血
疾患 による 死亡率 が低下した可能性を示唆。 一方、ガン の予防のためには 歩行速度
はなく、歩行距離 が関連するのではないかとスタマタキス博士は考察する。

 今回の調査から、高齢者 歩行速度 平均 以上の方が良さそうだ。

                          (白澤卓二 ・ お茶の水健康長寿クリニック院長)

                 新聞記事 Dr.白澤 ” 100 歳 への道 ” より 転載