試験前日の徹夜の猛勉強。 一夜づけ 覚えた内容が、試験問題に出て救われた人もいる
のではないでしょうか?

 一夜づけ 意外と効果があるものです。 しかし、数日後には、覚えた内容をすっかり忘れて
しまいます。 このような一日や数日の記憶を 「 短期記憶 」 といいます。

 短期記憶 は、の 「 海馬 」 という場所に 一時保存 されます。 これは、スーパーで何を買うか
を覚えるという、メモ書のような直ぐに忘れてもいい 記憶 です。

 これに対して、ずっと覚えている 記憶 を 「 長期記憶 」 といいます。 長期記憶 は、海馬周辺
記憶の回路 をぐるぐる回るうちに 「 大脳皮質 」 で整理されて、記憶 が定着して長期保存 されま
す。 自分の 住所や電話番号、大切な人の 誕生日 などは 「 長期記憶 」 です。

 憶の回路 は、繰り返し思い出すことで保存し直されて強化されていきます。 そのため、一夜
づけ で出来た回路は、しばらく使わずにいると消えてしまうのです。

 しかし、一夜づけ 記憶 も定期的に復讐することで、長期記憶 として保存されるようになります。
記憶力 のいい人は、常に覚えたことを思い出して 記憶の回路 を活性化しているので、直ぐに思い
出すことが出来るのです。

                          坂井建雄 著  ” 面白くて眠れなくなる人体 ” より