体脂肪計 の仕組み
 ボクシングの試合前に行う 計量 の際、選手たちが少しでも 体重 を減らすために をかい
たり、トイレ に行く光景を見かけることがあります。
 この様に 体重 は、体内のものを出せばいくらかは減るものです。 トイレに行く前と行った後
では、キロぐらい減っていることもあります。

 しかし、脂肪 細胞 に蓄積したものなので、トイレで 排泄 できません。 体にしっかり付いて
いるもののはずですが、「 体脂肪計 」 に乗ると、なぜか 日の中でかなりの変動があります。

 これは、どういうことでしょうか。

 そもそも 体脂肪計 は、どうやって体内の 脂肪量 を計測しているのでしょう。
 電気 を通すことは、皆さんもご存じだと思います。 内臓筋肉 には 血液 という 水分
が含まれており、電気 を通します。 これに対して 脂肪 は、電気 を通しにくい性質があります。 
この性質を利用したのが、体脂肪計 です。

 体脂肪計 の足を乗せるところに付いている銀色の金属は 電極板 です。 ここから微弱の
を流すことで、体内に起こる 電気抵抗電流 の流れにくさ ) を測り、内臓筋肉 水分 と、
脂肪 の割合から 脂肪率 を算出しています。

 つまり、体内に 電流 がよく通るということは 「 水分が多い ( 脂肪が少ない ) 」 と判断して、
脂肪率 は低くなるわけです。
 したがって、お風呂上りの濡れた足で 体脂肪計 に乗れば、電気 が通り易い状態になり、体脂
肪率 は低くなります。 また、おを飲んだ後の体は 脱水状態 になり易いため、水分量 が減っ
体脂肪率 は高くなる傾向があります。

 日の中でも、起きてすぐに測れば、睡眠中は 水分 を摂っていないので 体脂肪率 は高くな
ります。
 このように、の状態によっても、体脂肪計 の数値は変わるものなのです。

メタボ の人は 体脂肪の誤差 が生じ易い
 体脂肪計 には、あらかじめ 身長や年齢、性別 ごとの 基本データ が大量にインプットされてい
ます。 そのうえで、購入者が入力した 身長、性別 などの 基本データ に基づいて 体脂肪率
推定値 が表示されているのです。

 つまり、表示された数値はあくまで 推定値 であり、実際の 体脂肪率 ではありません。 皆さん
が一般的な 体型 をしていれば、基本データ に近いので 誤差 の範囲内に収まるでしょう。

 しかし、メタボリック症候群 になると、基本データ から大きく外れるため、誤差 が生じ易くなりま
す。

                              坂井建雄 著 ” 面白くて眠れなくなる人体 ” より