うつ病気分障害 の一種で、意欲興味精神活動 の低下焦燥不眠持続する悲し
不安 などを特徴とした 精神疾患 である。 有病率は世界では 1~8 % 、日本では 1~
2 %女性 に多い。 近年増加傾向にあり、高齢化 との関連性が報告されている。

 そんな中、加工食品 ファストフード の普及が うつ病 の増加と関連するとの報告が話題を
呼んでいる。 豪 ジェームズクック大学の マキシム・ベルガー博士 らの研究チームは、オース
トラリア北部 ・ トレス海峡にある ワイベン島とメル島という二つの島の 食生活 に注目した。

 ワイベン島は トレス海峡の行政本部がある本島で、ファストフード店コンビニエンスストア
が発展。 メル島には ファストフード店 がなく、コンビニ は 1 店舗しかない。

 研究チームはそれぞれの島民約 100人 を対象に 食事血中の脂肪酸濃度問診 による
うつ病 の有無を調査した。

 その結果、メル島の島民は 魚介類 の摂取量が多く 加工食品 の摂取が少なく、不飽和脂肪
である オメガ 6 オメガ 3 の 血中濃度 の比率がワイベン島の島民よりも低かった。 うつ
と診断された島民はワイベン島で 16人 だったのに対し、メル島は 3人 だった。 

 解析の結果、うつ病 の発症は の摂取量と オメガ 6オメガ 3 の 血中濃度 の比率に関
連していることが分かった。

ファストフード店 や コンビニ の 加工食品 に使われている 油 は オメガ 6 に含まれている
油は オメガ 3 なので、ベルガー博士 は 生活環境 の違いが島民の 血中濃度 の比率に影響
を及ぼしたと考察。 今回の研究で ファストフード店コンビニ の普及との関連性が明らかに
なった点を強調する。 

  うつ病 を予防するためにも、加工食品 を減らして 魚介類 の摂取を増やす必要がありそうだ。 

                            (白澤卓二 ・ お茶の水健康長寿クリニック院長)

                   新聞コラム Dr. 白澤  ” 100歳への道 "  より


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