前回の本コラムで 食塩 加工食品 加齢性の血圧 の上昇 に関与することを紹介した。
血圧 が高い人は 降圧剤 を使う前に 食生活 を見直すのみならず、運動不足の 生活習慣
解消する必要がありそだ。

降圧剤 と同等の効果
 英ロンドン大学のフセイン・ナシ博士らの研究チームが、適切な 運動プログラム により
圧剤 と同等の 血圧降下作用 が得られることを報告した。 研究チームは 運動プログラム
血圧降下作用 に関する 197件の臨床試験及び 降圧剤 血圧降下作用 に関する 194件の
臨床試験を総合的に検証して、運動プログラム 降圧剤 血圧降下作用 を比較した。

 運動プログラム 有酸素運動、マシンを使って筋肉に抵抗を懸ける レジスタンス運動
腕立て伏せや腹筋運動などの アイソメトリック運動有酸素運動とレジスタンス運動 の組
み合わせの四つのカテゴリーに分類、降圧剤 は五つのカテゴリーに分類した。

 降圧剤 の調査対象となった 2万9281人が全て 高血圧症 だったのに対し、運動プログラム
の対象となった 1万 461人のうち 高血圧症 は 3508人だった。

 全ての調査対象者を比較検討した結果、全ての 降圧剤 運動プログラム に関して 最高血
に対する 降圧効果 が認められたが、降圧剤 の方が 運動プログラム より 血圧降下作用
平均 3.96 ㎜Hg 強かった。

 興味深いことに、対象者を 高血圧症 に限定すると 降圧剤群 と有酸素運動とレジスタンス
運動を組み合わせた 運動プログラム群 はいずれも有効で、血圧降下作用 に差を見出すこと
は出来なかった。

 ナシ博士は 高血圧症 に対する 運動プログラム の有効性が示されるとともに、運動不足
高血圧 の背景にあると強調する。
 有酸素運動 レジスタンス運動 の組み合わせの有効性は、今回の研究でも確認されたよ
うだ。                   (白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長) 
                                                                 
                        新聞コラム Dr. 白澤 ” 100 歳 への道 ” より