亜鉛 は体にとって必須の ミネラル 成分だ。 多くの臓器に存在し、酵素 の活性を
調節し、様々な生体内の反応に関与。 胎児 乳児 発育 生命維持肝臓機能
認知機能 などに重要な役割を果たしている。

 亜鉛 が不足すると、味覚障害 貧血食欲不振慢性下痢免疫低下 など様々な
症状が表れることが知られている。

 そんな中、米エモリー大学のクリントリア・ウィリアムズ博士らの研究チームが、
亜鉛不足 腎臓 ナトリウム代謝 に影響を与え 高血圧 を引き起こす可能性を示し
話題を呼んでいる。

 研究チームは 腎臓 ナトリウム の再吸収に重要な役割を果たす 輸送分子塩化
トリウム・コトランスポーターNCC )」が、亜鉛 により調節されていること
に注目。 亜鉛 を除去した餌で 6 週間 飼育したマウス群と通常の餌で飼育したマウ
ス群の 血圧、尿中の ナトリウム排泄量NCC の活性を比較・検討した。

 その結果、亜鉛不足 のマウス群は 腎臓 尿細管 NCC活性 が上昇し、腎臓
ナトリウム の再吸収が促進されて、尿中の ナトリウム排泄量 が減少。 血液中の
トリウム が増え、循環血液量 が増加して最高血圧 が上昇していることが分かった。

 日本人は潜在的に 亜鉛 が不足しているとの報告もあり、認知症 との因果関係も研
究されている。 高血圧  と指摘されたり、認知機能 免疫機能 の低下があったりす
る場合は、筆者は 血液検査 オリゴスキャン という 手のひら 簡単に測定できる
ネラル検査 亜鉛欠乏 をチェックするように勧めている。

 亜鉛 が豊富に含まれている食品は カキ ウナギの蒲焼き豚の肝臓魚介類
ど。
 血圧  高め 人や 認知機能 低下 を 気 にしている人に対しては、魚介類
積極的に摂取するよう指導している。
                     (白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長)
                         
          新聞コラム Dr.白澤 ” 100 歳 への道 ” より