野菜 果物 の摂取を
 これまでの疫学調査研究から、野菜 果物 の摂取量が多いほど 精神的幸福感
高いことが知られていたが、研究は全て 横断的 で、継続的に 野菜 果物 の摂取を
続けた結果として 精神的幸福感 を維持できるかどうか分からなかった。

 そんな中、英リーズ大学のニール・オーシャン博士らの研究チームが 縦断研究 の
データを解析し、野菜果物 の摂取量を増やせば増やすほど 精神的幸福度 がアッ
プすることを明らかにし話題を呼んでいる。

 研究チームは 英国世帯縦断調査 に参加した 4 万 5000 人以上を対象に 2010 年か
ら 17年の間に 3 回にわたり、野菜 果物 の 摂取量と摂取頻度、年齢、収入、配偶者
の有無、雇用状態、生活習慣、精神 の健康度に影響を与えうる パン 乳製品 などの
摂取状況と 精神的幸福度 の関連性を追跡調査した。

 その結果、野菜 果物 の 摂取量や摂取頻度 が多いほど、精神的幸福度 が高い状
態を維持できることが分かった。 しかし、パン 乳製品 の摂取と 精神的幸福度
の関連性は見いだすことが出来なかった。

 更に毎日 1 皿の 野菜 果物 を追加すると、月に 8日分の ウオーキング で得られる
のと同等の 幸福感 が得られ、毎日 5 皿 追加出来れば 伴侶 を亡くした時に失う 幸福感
を補填 するのと同等の効果が得られると推測した。

 オーシャン博士は 野菜 果物 に含まれる ビタミンC などの 抗酸化成分
抑うつ状態で増加した 酸化ストレス 炎症反応 を軽減した ビタミンB群 により
トコン
ドリア の機能が向上して 細胞 ストレス耐性 がアップして 幸福感 が高まった
幸福感 に悪影響を与える スイーツ 甘い炭酸飲料 の摂取が減った ーーー 可能性を
考察する。

 健康長寿 を達成するためにも、野菜 果物 の摂取量を増やしたい。
                     (白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長)      
   
                新聞コラム Dr. 白澤  ” 100 歳 への道 ”  より