軽い 運動 の 予防効果
 慢性疾患 に直結する 酸化ストレス を減らすには、ジョギング や 水泳 のように、
汗ばみ ながら 息 が切れない位の 中程度 の 運動 も推奨されます。

 運動中 は 安静時 よりも多くの エネルギー を必要としますから、中程度 の 運動
習慣化 すると エネルギー の 産生量 を増やすために ミトコンドリア が増えてきます。
 筋肉 には PGC - 1 α  という 遺伝子転写補助因子 が潜んでいます。  運動 の刺激を
を受けるとこの PGC - 1 α が 「 ミトコンドリアを増やしなさい 」 という 情報 が書か
れた 遺伝子 を読み出して、その 指令 によって ミトコンドリア が増えてくるのです。

 ミトコンドリア が増えてくると、一つひとつの ミトコンドリア にかかる 負担 はそ
れだけ減ります。 車 の小さな エンジン を フルスロットル で吹かして 坂道 を上が
ろうとすると 不完全燃焼 で 黒い 排気ガス がいっぱい出ますが、同じように少ない
ミトコンドリア で多くの エネルギー を発生させようと頑張り過ぎると 活性酸素
増えてきます。

 したがって 運動 をすると一時的に 活性酸素 は増えてしまうのですが、トレーニン
グ を 習慣化 すると ミトコンドリア が増えて 不完全燃焼 が減り、活性酸素 の 発生量
は相対的 に低く抑えられます。 これを 「 マイルドカップリング 」 と言います。

 しかも 運動 をしていない 安静時 は増えた ミトコンドリア で余裕を持って エネル
ギー を 安定的 に作り続けられますから、活性酸素 の 発生量 が減って 酸化ストレス
を下げられるのです。 
 これは 運動 が持つ見逃せない 慢性疾患予防効果 です。

 あまり現実的ではありませんが、運動以外ミトコンドリア を増やす方法が 2 つ
あります。 それは 寒い環境 で過ごす。 あるいは 空腹 で過ごす時間 をそれぞれ
長くすることです。

 私たちは ホメオスタシス 体温 を一定に保つ 恒温動物 ですから、寒い環境
過ごすと 体温 を保つためにより多くの を作ろうとします。 そこで ミトコンド
リア での 熱産生 が増えて、その状態が続くと エネルギー産生量 を 底上げ するため
ミトコンドリア が増えるのです。 
そして、空腹 で過ごす時間が長くなると、身体 が 「 エネルギーが足りない 」 と 誤
解 して、ミトコンドリア を増やします。

               斎藤糧三 著 ” 慢性病を根本から治す ” より
                      「機能性医学」の考え方