植物性 を意識して 
 タンパク質 は 生命 の 維持 に欠かせない 栄養素 で、ヒト魚、卵 などの 動物
性食品 と 穀類豆、野菜 などの 植物性食品 から 摂取 している。 その タンパク質
動物性植物性 によって 成分 や 機能 に違いがあり、摂取バランス が必要である。
 
 実際、食品別 の「 アミノ酸スコア 」( アミノ酸 の 利用効率 の指標 )をみると、
物性 は 豚肉 やアジ、卵、牛乳 などが 100 であるのに対して、植物性 は 大豆 100,ジャ
ガイモ 73,コメ 61 などと ばらつき がある。 一方で、動物性食品 には 飽和脂肪酸
含まれているため、摂取量 が増すと 心血管疾患 リスク が 増大 することが知られている。

 そんな中、動物性タンパク質 植物性タンパク質 を バランス 良く 摂取 している 中高
年 の 男性 は 死亡率 が低い、という 東フィンランド大学 の 研究報告 が 話題 を呼んでい
る。

 ヘリ・ビルタネン博士 らの 研究チーム は、1984 年から 89 年の間に 心疾患 に関する
研究 に 参加 した フィンランド の 中高年男性 2641 人を対象に 栄養調査 を 実施。 そ
の後、平均 22.3 年にわたり 全国死因登録 から 死亡 が確認された 1225 人について、
物性タンパク質 と 植物性タンパク質 の 摂取バランス と 死亡率 との 関連性 を解析した。

 その結果、動物性タンパク質 の 摂取比率 が最も 高かった群 は、摂取バランス が最も
良かった群 に比べて 死亡率 が 23 % 高く、更に の 摂取量 が最も 多かった群 は 最も
少なかった群 に比べて 死亡リスク が 23 % も 高かった ことがわかった。

 私は 日常診療 の 外来 でも、 は 1 対 1 の 比率 で 摂取 するよう勧めている。 
大豆 などの 植物性タンパク質 の 摂取バランス を 考慮 すると、健康長寿 のためには 納
豆 や 豆腐、玄米 や 味噌汁 が 基本 となっている 和食 が良さそうだ。

                                              (白澤卓二・お茶の水健康長寿クリニック院長)

                新聞コラム Dr. 白澤 ” 100歳への道 ” より